チタン(II)ジクロリド

チタン(II)ジクロリド 化学構造式
10049-06-6
CAS番号.
10049-06-6
化学名:
チタン(II)ジクロリド
别名:
塩化チタン;チタン(II)ジクロリド;塩化チタン(II);二塩化チタン;ジクロロチタン(II)
英語名:
TITANIUM(II) CHLORIDE
英語别名:
TiCl2;titanium dichloride;TITANIUM(II) CHLORIDE;Titanium(II) dichloride;titaniumchloride(ticl2);Titanium chloride (TiCl2);Titanium(II) chloride, anhydrous, powder, 99.98% metals basis
CBNumber:
CB8699282
化学式:
Cl2Ti
分子量:
118.77
MOL File:
10049-06-6.mol

チタン(II)ジクロリド 物理性質

融点 :
1035°
沸点 :
1652.26°C (estimate)
比重(密度) :
3.13
溶解性:
reacts with H2O; soluble in ethanol; insoluble in chloroform, ethyl ether
外見 :
色:
black hexagonal, hexane cryc
水溶解度 :
H2O により分解され、H2 を放出して TiCl3[KIR83] を形成; アルコールに可溶; クロロホルム、エーテル、CS2[MER06] に不溶
Merck :
13,9548
安定性::
自然発火。水と激しく反応する。強力な酸化剤とは相容れない。空気に触れると分解することがある。
EPAの化学物質情報:
Titanium chloride (TiCl2) (10049-06-6)
安全性情報
  • リスクと安全性に関する声明
  • 危険有害性情報のコード(GHS)
主な危険性  F,C
Rフレーズ  14/15-17-34
Sフレーズ  16-24-26-36/37/39-45
RIDADR  UN 3200 4.2/PG 1
WGK Germany  3
国連危険物分類  4.2
容器等級  I
絵表示(GHS) GHS hazard pictogramsGHS hazard pictograms
注意喚起語 危険
危険有害性情報
コード 危険有害性情報 危険有害性クラス 区分 注意喚起語 シンボル P コード
H250 空気に触れると自然発火 自然発火性液体;自然発火性固体 1 危険 GHS hazard pictograms P210, P222, P280, P302+P334,P370+P378, P422
H314 重篤な皮膚の薬傷?眼の損傷 皮膚腐食性/刺激性 1A, B, C 危険 GHS hazard pictograms P260,P264, P280, P301+P330+ P331,P303+P361+P353, P363, P304+P340,P310, P321, P305+ P351+P338, P405,P501
注意書き
P210 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざ けること。-禁煙。
P231+P232 湿気を遮断し、不活性ガス下で取り扱うこと。
P280 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用するこ と。
P303+P361+P353 皮膚(または髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣 類をすべて脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワー で洗うこと。
P305+P351+P338 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコ ンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外す こと。その後も洗浄を続けること。
P370+P378 火災の場合:消火に...を使用すること。

チタン(II)ジクロリド 価格

メーカー 製品番号 製品説明 CAS番号 包装 価格 更新時間 購入

チタン(II)ジクロリド 化学特性,用途語,生産方法

性質

TiCl2(118.77).二塩化チタンともいう.塩化チタン(Ⅲ)の熱分解により得られる.黒褐色の結晶.密度3.13 g cm-3.水素気流中で加熱すると昇華するが,空気中で加熱すると燃える.水には分解して水素を発生しながら溶ける.エタノールに可溶,エーテル,クロロホルム,二硫化炭素に不溶.

解説

塩化チタン (英: Titanium chloride) とは、組成の違いにより三種類の化合物が知られるの塩化物です。

酸化数IIの塩化チタン (II) は、化学式TiCl2で表され、分子量は118.77、CAS登録番号は10049-06-6の暗赤褐色の粉末です。水で容易に分解し、空気中で加熱すると発火します。

製造法

酸化数II,III,IVの化合物が知られている。[塩化チタン(II)] 化学式TiCl2。塩化チタン(IV)TiCl4を水素と混合し,低無電極放電で還元すると得られる暗赤褐色粉末。比重3.13。空気中,水,エチルアルコールなどで分解する。酸化されやすい。[塩化チタン(III)] 無水和物TiCl3と水和物が知られている。TiCl3は,TiCl4を650℃で過剰の水素によって還元すると得られる潮解性の紫色結晶。株式会社平凡社 世界大百科事典 第2版について 情報

製法

塩化チタン (II) は、TiCl4を水素と混合した状態で、低無電極放電で還元することで得られます。

塩化チタン (III) は、過剰の存在下、TiCl4を650℃まで高温に加熱し、還元することによって得ることができます。塩化チタン (IV) は、チタン鉄鉱もしくはルチル鉱石をコークスとの存在下で、900℃に加熱して得られた粗塩化チタン (IV)  を、さらに蒸留精製して得られます。

化学的特性

Black powder. Decomposed by water; decomposes at 475C in vacuo; hygroscopic. Soluble in alcohol; insoluble in chloroform, ether, carbon disulfide.

危険性

Flammable, dangerous fire risk, ignites in air, store under water or inert gas.

法規情報

塩化チタン (II) は、主要な法規制の中で消防法において「第2類:可燃性固体, 金属粉末, 危険等級II, 第一種可燃性固体」に該当します。

取り扱い及び保管上の注意

取扱い及び保管上の注意は、下記の通りです。

  • 容器を密栓し、乾燥した冷暗所に保管する。
  • 屋外や換気の良い区域のみで使用する。
  • 水や湿気と接すると反応するため、湿気を避ける。
  • 塩化チタン (II) は自然発火性があるため、取り扱いには十分注意する。
  • 使用時は保護手袋、保護眼鏡、保護衣、保護面を着用する。
  • 取扱い後はよく手を洗浄する。
  • 皮膚に付着した場合は、速やかに水で洗い流す。
  • 眼に入った場合は、水で数分間注意深く洗う。

参考文献


使用用途

塩化チタン (II) は、アルデヒドまたはケトンにの存在下で反応させると、ピナコールカップリングが起こり、メソ体の1,2-ジオールが選択的に得られるという、有機合成におけるの炭素-炭素結合生成の手法として使用されています。

塩化チタン (III) は、ルイス酸として、オレフィンの重合に用いる触媒であるチーグラー・ナッタ触媒の原料として利用されています。

塩化チタン (IV) は、顔料や化粧品の原料として利用される (IV) の主原料として利用可能です。また、有機化学ではルイス酸として、塩化チタン (III) と同様にオレフィンの重合に用いる触媒であるチーグラー・ナッタ触媒の原料として利用されています。空気中の水分と反応することで、白煙を生じるという特性があるため、曲技飛行でのスモークや特撮で煙の演出に使用されることもあります。

チタン(II)ジクロリド 上流と下流の製品情報

原材料

準備製品


チタン(II)ジクロリド 生産企業

Global( 10)Suppliers
名前 電話番号 電子メール 国籍 製品カタログ 優位度
Hubei Jusheng Technology Co.,Ltd.
18871490254
linda@hubeijusheng.com CHINA 28180 58
Antai Fine Chemical Technology Co.,Limited
18503026267
info@antaichem.com CHINA 9641 58
Shaanxi Didu New Materials Co. Ltd
+86-89586680 +86-13289823923
1026@dideu.com China 9116 58
Mainchem Co., Ltd. +86-0592-6210733
sale@mainchem.com China 32360 55
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