11.1 毒性情報
急性毒性
急性毒性推定値: 経口 - 1,100.1 mg/kg
(専門家の判断)
経口: データなし
急性毒性推定値: 吸入 - 1.6 mg/l
(専門家の判断)
LD50経皮- ラット - オスおよびメス - > 2,000 mg/kg
(OECD 試験ガイドライン 402)
皮膚腐食性/刺激性
皮膚 - ウサギ
結果: 皮膚刺激なし - 4 h
(OECD 試験ガイドライン 404)
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性
眼 - ウサギ
結果: 眼への刺激なし - 72 h
(OECD 試験ガイドライン 405)
呼吸器感作性又は皮膚感作性
マキシマイゼーション試験 - モルモット
結果: 陰性
(OECD 試験ガイドライン 406)
生殖細胞変異原性
試験タイプ: 小核試験
種: ラット
細胞型: Red blood cells (erythrocytes)
投与経路: 経口
結果: 陽性
備考: (ECHA)
試験タイプ: コメット試験
種: マウス
細胞型: 肝細胞
投与経路: 吸入
結果: 陰性
備考: (ECHA)
発がん性
データなし
生殖毒性
胎児を損傷することがある。ヒトの疫学研究からの確実な証拠。
研究では授乳期間中の乳児に対する有害性を示す
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
データなし
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
長期にわたる、又は反復ばく露による臓器の障害。 - 中枢神経系, 腎臓, 血液
誤えん有害性
データなし
11.2 追加情報
RTECS: OG1750000
鉛塩は胎盤を通過し、胚および胎児を死亡させることが報告されている。 鉛塩はいつくかの動物種に対
する催奇形性作用がある。有機金属の鉛化合物の暴露については、催奇形性作用は報告されていない。
ヒトの生殖機能、胚発育、胎児発育、および出生後の発育(例えば 、精神)において鉛の副作用が報告
されている。過度の暴露によって血液、神経および消化器系に影響を与えることがある。ヘモグロビン
の合成は抑制され、貧血をおこす。未処置で放置した場合、 神経筋機能障害、 麻痺および脳障害をお
こすことがある。過度の暴露による追加の症状:接合部および筋の痛み、伸筋の衰え(しばしば手およ
び手首におこる)、頭痛、めまい、異常な痛み、下痢、便秘、悪心、嘔吐、歯ぐきに青い線が出る、不
眠および金属味。体内濃度が高い場合、脳脊髄圧の上昇、脳障害、昏睡の原因となる知覚麻痺および、
死に至ることがある。, 食欲不振。, 嘔吐, 痙攣, 吐き気, 頭痛, 衰弱, 貧血。
化学的、物理的および毒性学的性質の研究は不十分と考えられる。