急性毒性
経口
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
経皮
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固体である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固体である。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養細胞のマウスリンフォーマ試験で陽性、染色体異常試験、姉妹染色分体交換試験で陰性である (NTP DB (Access on July 2017))。
発がん性
GHS分類: 区分2 本物質80%、ジメチルチオ尿素15%の混合物をラット又はマウスに77週間混餌投与後ラットで29週間、マウスで14週間の観察期間を設けた発がん性試験において、雄ラット及び雌雄マウスでは発がん性の十分な証拠は示されなかった。しかし、雌ラットでは甲状腺濾胞細胞がんの頻度、及び甲状腺濾胞細胞がんと濾胞細胞腺腫の合計頻度に用量相関性がみられ、高用量 (500 ppm) 群で甲状腺濾胞細胞がんの頻度 (14/47 (30%)) に有意な増加が認められ、被験物質 (本物質80%、ジメチルチオ尿素15%の混合物) は雌ラットに対し発がん性を示すと結論された (NTP TR129 (1979)、HSDB (Access on June 2017))。この他に分類に利用可能なデータはない。 以上、本物質80%を含む混合物で発がん性が示されたのはラットの雌のみであったが、甲状腺に悪性腫瘍の増加が高頻度に認められたことから、本項は区分2とした。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
GHS分類: 分類できない 本物質単独での情報はない。 なお、本物質80%、ジメチルチオ尿素15%の混合物について、ラットあるいはマウスを用いた77週間混餌投与毒性試験が実施されている。ラットでは高用量群の500 ppm (ガイダンス値換算: 25 mg/kg/day) の雌で体重増加抑制、マウスでは高用量群の1,000 ppm (ガイダンス値換算: 150 mg/kg/day) の雌雄で体重増加抑制がみられた以外には、一般症状、死亡率、非腫瘍性病変の発生率などで対照群と比べ有意な差を示さなかった (NTP TR129 (1979))。したがって、マウスではガイダンス値範囲の上限を超えた用量150 mg/kg/dayで悪影響が認められず、経口経路では区分外相当となるが、他経路のデータがないため分類できないとした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。