1,2-ブタンジオール 化学特性,用途語,生産方法
外観
無色〜わずかにうすい黄色, 澄明の液体
定義
本品は、次の化学式で表される二価アルコールである。
溶解性
水, エタノール, アセトンに易溶。水に極めて溶けやすく、エタノール及びアセトンに溶ける。
用途
12BGは、ポリエステル可塑剤(塩化ビニル樹脂用)ポリエステルポリオール(ウレタン樹脂のソフトセグメント)及び不飽和ポリエステル樹脂の原料として優れた特性を示します。これらの製品は、日用雑貨品などの一般消費材から電気?自動車などの耐久消費財及び機械用部品等の工業資材分野に至るまで、極めて広い範囲にわたって使用されます。今後もその用途は、益々拡大するものと期待されています。
主な用途
■ 塩化ビニル樹脂可塑剤
アジピン酸等の脂肪族2塩基酸と反応させ低分子量のポリエステルとした後に末端カルボキシル基をヘキシルアルコールのような脂肪族アルコールでエステル化し、非移行性の可塑剤として使用できます。
■ ウレタン樹脂用ポリエステルポリオール
アジピン酸等の脂肪族2塩基酸或いはフタル酸等の芳香族2塩基酸と反応させ、末端がヒドロキシル基である低分子量のポリエステルポリオールにするとウレタン樹脂用のポリオールとして使用できます。このものを用いて製造したウレタン樹脂は、優れた物性を有します。
■ 不飽和ポリエステル樹脂
マレイン酸等の不飽和脂肪族2塩基酸或いはその無水物とフタル酸などの芳香族2塩基酸とを反応させたポリエステル樹脂をスチレンモノマー等の重合性モノマーに溶解する事によって、不飽和ポリエステル樹脂として使用できます。12BGに含有するエチル基によって、重合性モノマーに対する溶解性が向上するので取り扱いが容易で、耐水性に優れた樹脂を得る事が出来ます。
■ その他各種ポリエステル原料
接着剤等の樹脂の原料として用いることが出来ます。
■ その他の用途
各種溶剤、冷却剤、油圧用駆動油、ファインケミカルの原料として用いることが出来ます。
《貯蔵及び取扱い》
12BGは吸湿性があり、酸素により変質を受けやすい物質ですので、貯蔵容器は乾燥窒素で必ずシールして下さい。貯蔵に際しては、40℃以下に保持することをお勧めします。
12BGは消防法危険物第4類第3石油類(水溶性)、危険等級Ⅲに該当します。
揮発性が低く、12BG自体が常温で引火することは有りませんが、万一燃えた場合は、粉末消火剤、泡薬剤(耐アルコール性)または大量の水噴霧が有効です。12BGは毒性が極めて低く、安全性の高い物質です。取り扱いに際しては、保護メガネや保護手袋などの一般的な保護具を着用して下さい。
化粧品の成分用途
保湿.湿潤剤、減粘剤、溶剤
特徴
12BG(1,2-ブタンジオール)は隣接する炭素上に1級ヒドロキシ基と2級ヒドロキシ基を持つ分枝グリコールです。ジカルボン酸(例えばフタル酸やアジピン酸など)と反応してポリエステルポリオールや可塑剤として使用する事が出来ます。また、不飽和ジカルボン酸(例えば無水マレイン酸など)と反応させ不飽和ポリエステル樹脂の原料として用いることも可能です。
化学的特性
clear colorless liquid
使用
1,2-Butanediol was used in the synthesis of (
R)-2-hydroxybutyric acid.
定義
ChEBI: A butanediol in which the two hydroxy groups are located at positions 1 and 2.
安全性プロファイル
Moderately toxic by
ingestion. Combustible when exposed to
heat or flame. To fight fire, use alcohol
foam. When heated to decomposition it
emits acrid and irritating fumes.
1,2-ブタンジオール 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品