溶接 化学特性,用途語,生産方法
定義
金属の接合部分を加熱し,溶融状態,または粘性状態で加圧して接合する方法。広義にはガラス,プラスチックなど非金属の同様の接合法も含む。溶接は近年の著しい技術進歩で,接合部分(溶接継手という)の強度信頼性が向上,資材,工数の低下をはかることができるため,最良の金属接合法としてリベット継手などに代わり,造船・建築・機械など多方面で利用されている。 溶接法はその方法により,接合箇所を溶融状態にして結合・凝固させる融接,接合箇所を溶融に近い状態にしておいて力を加えて接合する圧接,接合する材料を加熱し,原子の相互拡散を利用して接合を行う拡散接合,および接合する材料より融点の低い金属を間に流しこんで行う鑞付(ろうづけ)に大別される。近年は作業の自動化が進み,アーク溶接では不活性ガスや導電性スラグによるアークの遮蔽(しゃへい)など,新技術の開発も多い。
解説
材料の接合法の一種で,接合する個所に局部的に熱や圧力を加え,融合または原子の拡散によって金属学的に接合する方法をいう。溶接ができる材料は,鉄鋼,ステンレス鋼,耐熱合金,鋳鉄,アルミニウム合金,銅合金,ニッケル合金,チタン,ジルコニウム,タンタル,モリブデンなどのほとんどの金属材料のほか,セラミックス,プラスチックおよびビニル類などの非金属材料にまで及んでおり,さらに同種材料のほか異種材料の溶接も可能である。
株式会社平凡社 世界大百科事典 第2版について 情報
溶接 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品