ナイロン6 化学特性,用途語,生産方法
種類
ポリアミドから合成されるナイロンにはさまざまな種類があります。その中でも有名なのが、ナイロン6、ナイロン6,6の2種です。
1. ナイロン6
ナイロン6はε-の開環反応、ナイロン6,6はとの重合反応より作られ、同じナイロンでも化学構造が異なります。
2. ナイロン6,6
ナイロン6,6は機械的強度、耐熱性などがナイロン6より優れるため、強度がより求められる工業製品に使用されます。
定義
本品は、アジピン酸(*)とヘキサメチレンジアミンから得られるポリアミドであり、次の化学式で表される。
参照表示名称:アジピン酸
解説
ナイロンは人類が最初に工業生産した合成繊維である。1930年代初頭,高分子説が認められたが,それを合成面から確立したのがアメリカのW.H.カロザーズである。カロザーズは重合反応の基礎的研究を広範囲に行い,低分子から重合によって高分子ナイロンを作り出した。38年,アメリカのデュポン社によってパイロットプラント規模で製造された最初のナイロンはナイロン66(ろくろく)で,アジピン酸とヘキサメチレンジアミンから合成され,紡糸によって合成繊維が作られた。
用途
ナイロンは一般に強靭(きょうじん)で、耐油性、耐薬品性に優れ、かなりの高温から低温にわたって安定して使用できる。ナイロンプラスチック(紡糸しないナイロン)はエンジニアリング・プラスチックとして代表的なものである。とくに摩擦係数が小さく、耐摩耗性に優れているので、タイプライターなど高級事務用品の無音歯車、カム、ベアリングなどの機械部品や、滑車、戸車などの建材部品、ファスナーなどに使われている。また、ナイロン6はフィルムとして強靭性、酸素遮断性、耐油性に優れている特徴を生かして油性食品や冷凍食品の包装に用いられる。ナイロン6,6のフィルムは耐熱性に優れる。
化粧品の成分用途
不透明化剤、増量剤
効能
賦形剤
主な用途/役割
ポリアミド樹脂は分子中にアミド基(-CONH-)をもつ重合体の総称で、ナイロンは代表的なポリアミド樹脂の一つ。構造用、ホットメルト接着剤原料、エポキシ樹脂の硬化剤として使用される。
命名の由来
なぜナイロンとよんだかは不明だが、初めはNorunとした。しかしこれは発音がむずかしいというのでNylonとしたようである。Nylonそのものは、1850年にイギリスのシュークリームにつけられた名称であったと、一般に伝えられている、この繊維による日本からの絹の追放を宣言したという「Now you lousy old Nipponese !」や「Now look out Nippon」の頭文字であるという説も、いずれも確かなものではない。井本稔(みのる)(1908―99)は『ナイロンの発見』のなかで、カロザース自身がnihil(虚無)から造語したという説を述べている。
合成と種類
ナイロンという商品名が、カロザースの功績をたたえ化学名としても用いられているが、線状高分子の脂肪族ポリアミドの数は数百以上にもなる。現在、合成繊維として商品化されているものは主として2種類で、一つはデュポン社が最初に発売したナイロン6,6(6,6-ナイロン)である。この6,6という意味はアミド基で結合している脂肪族化合物2種類の構成分子が、いずれも炭素数6個ということを示している。いま一つは、ナイロン6(6-ナイロン)である。
化学的特性
crystalline powder
使用
NYLON 6 is a commonly known synthetic material used as a fiber in eyelash lengtheners and mascaras, and as a molding compound to shape cosmetics. NYLON 6 gives bulk to a formulation and, when appropriate, provides opacifying properties. It can cause allergic reactions.
定義
NYLON 6 is a type of synthetic polymer linked by amide groups –NH.CO–. NYLON 6 polymers can be made by copolymerization of a molecule containing two amine groups with one containing two carboxylic acid groups.
性能
ナイロン繊維は次の特性、すなわち高い引張り強さ、低い弾性率、低い吸水率、高い耐摩耗性、パーマネントセットができる能力などをもち、編物、織物、人工毛髪として広く用いられている。引張り強さが高いために、非常に薄い織物構造、とくに女性用靴下に独占的な用途をもっている。さらに、羊毛あるいは木綿やレーヨンと混紡することによって広範囲に利用されている。また、1960年代後半以降、芳香族ポリアミド(アラミドaramid)が新しいポリアミドとして脚光を浴びている。
使用用途
ナイロンの使用用途は衣料品が中心です。「蜘蛛の糸より細く、鋼鉄よりも硬い」というコンセプトで開発されているため、一般の衣服だけでなく宇宙服の素材にも使用されており、有名な「アポロ計画」での宇宙服にも使用されました。
強度が高いため、衣服以外でもさまざまな場所で使用されており、鞄やバッグ、釣り糸、ロープなど太さに関わらず壊れにくい製品の素材となっています。
その他の情報
ナイロン樹脂について
ナイロン樹脂はナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン11、ナイロン12 ナイロン46などの総称として扱われています。ナイロン樹脂は衣料品にも使用されますが、電気部品や車などの機械部品にも使用されています。
化学性质
ナイロン6はε-カプロラクタムに少量の水,ε-アミノカプロン酸などを添加し,約260℃で常圧下に開環重合して得られる。
安全性プロファイル
Moderately toxic by
ingestion. Mildly toxic by inhalation.
Questionable carcinogen with experimental
neoplastigenic data by implant route. When
heated to decomposition it emits toxic
fumes of NOx.
合成方法
ε-カプロラクタムに少量の水,ε-アミノカプロン酸などを添加し,約260℃で常圧下に開環重合する。
ナイロン6 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品