メントン 化学特性,用途語,生産方法
外観
無色~うすい黄色透明液体
性質
メントンは水には微溶ですが、アルコールや等の有機溶媒には可溶です。密度は0.893g/cm3、融点は-6°C、沸点は207-210°Cです。
分子式はC10H18Oで、分子量は154.25です。カルボニル基を持つモノテルペンであり、構造はメントール (英: menthol) に類似しています。メントールのヒドロキシ基をカルボニル基へ変換した構造、もしくはp-メンタン (英: p-menthane) にカルボニル基が付加した構造です。
幾何異性体と光学異性体を考えると、合計4種の異性体が存在します。分子内に2個の不斉炭素があるため、「d-メントン」と「l-メントン」という光学異性体 (鏡像異性体) が存在し、「メントン(トランス体)」と「イソメントン(シス体)という幾何異性体 (シス・トランス異性体) も存在します。
ペパーミント油やはっか脱脳油などに、多く含まれているのはl-メントンであり、d-イソメントンは少量です。ただし熱によってイソメントンに異性化するため、それぞれの異性体が共存しています。
用途
モノテルペンに分類されるケトンで構造はメントールに類似し、そのヒドロキシ基がカルボニル基に変換されたものである。p-メンタンにカルボニル基が付加したものとも捉えられる。
ミントに似た特徴的な香りを有することから、香料や化粧品に利用される。
合成法
とともにメントールを加熱すると、メントールの酸化反応によって、メントンを合成できます。メントールは普通の2級アルコールと同様に、多種多様な反応に適用可能です。
化学的特性
clear colorless to pale yellow liquid
使用
L-Menthone is used in perfumery and cosmetics for its characteristic aromatic and minty odor. And it is also used in synthesis of agrochemicals, and dyestuff.
一般的な説明
(-)-Menthone is a monoterpenoid compound found in the essential oil extracted from the maturing peppermint (
Mentha piperita L.) leaves.
使用用途
メントンの主要な用途として、ミント等の合成香料原料が挙げられます。また、ラベンダー・ローズ・ゼラニウム等の調合香料や食品香料、化粧品などとしても広く用いられています。
ゼラニウム油は、ローズ油に似た特有の香りを有し、高級調合香料として用いられている他、一般香粧品や石鹸香料、ロジノールの製造原料としても利用可能です。ペパーミントの主成分の1つとして、アロマテラピーなどでも利用されており、血圧を下げる効果などがあるとされています。
そのほか、害虫を忌避する効果もあるため、農薬の製造にも使用可能です。さらに、有機合成の原料としても利用されています。
概要
メントンとは、飽和環状テルペンケトンの1種で、植物精油中に含まれる、無色透明の液体です。
ペパーミント油やハッカ脱脳油に含まれています。主に含まれているのは「l-メントン」で、IUPAC名では(2S,5R)-trans-2-イソプロピル-5--1-オンです。
l-メントンは、ハッカ特有の香りがします。ハッカ脱脳油を分留することによって得られます。
メントン 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品