灰チタン石 化学特性,用途語,生産方法
解説
灰チタン石.ペロフスキー石,ペロブスカイトともいう.火成岩・変成岩の副成分鉱物として産出する.単斜晶系,空間群 P 21/m,格子定数 a0 = 0.537,b0 = 0.764,c0 = 0.544 nm,β = 90°48′.常温ではCaイオンが立方対称の位置からわずかに変位した擬立方の単斜格子.単位格子中に4個の基本組成を含む.硬度5.5.密度4.01 g cm-3.金剛光沢,黒・灰黒・褐黒・赤褐色.高温では a0 = 0.38 nm の立方格子をとる.誘電性・焦電気性の強い鉱物として知られている.これと同型で理想的な立方構造(単位格子中に1化学組成量を含む)をもつ酸化物にはBaSnO3,BaMoO3,SrMoO3,SrTiO3などが知られている.この結晶構造をもつ化合物を総称してペロブスカイト型化合物ということもある.強誘電体のチタン酸バリウムBaTiO3やチタン酸鉛PbTiO3もこの結晶構造をもつが,単位格子は正方にひずんでいる.
灰チタン石 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品