1,3,7-トリメチルキサンチン·水和物 化学特性,用途語,生産方法
外観
本品は白色の柔らかい結晶又は粉末で,においはなく,
味はやや苦い.
本品はクロロホルムに溶けやすく,水,酢酸(100)又は無
水酢酸にやや溶けにくく,エタノール(95)に溶けにくく,ジ
エチルエーテルに極めて溶けにくい.
本品1.0gを水100mLに溶かした液のpHは5.5~6.5である.
本品は乾燥空気中で風解する.
効能
中枢神経刺激薬, アデノシン受容体拮抗薬, ホスホジエステラーゼ阻害薬
商品名
カフェイン (マイラン製薬); カフェイン (健栄製薬); カフェイン水和物 (丸石製薬); カフェイン水和物 (丸石製薬); カフェイン水和物 (吉田製薬)
確認試験
(1) 本品の水溶液(1→500)2mLにタンニン酸試液を滴加
するとき,白色の沈殿を生じ,この沈殿は更にタンニン酸試
液を滴加するとき溶ける.
(2) 本品0.01gに過酸化水素試液10滴及び塩酸1滴を加え
て水浴上で蒸発乾固するとき,残留物は黄赤色を呈する.ま
た,これをアンモニア試液2~3滴を入れた容器の上にかざ
すとき,赤紫色に変わり,その色は水酸化ナトリウム試液2
~3滴を加えるとき,消える.
(3) 本品0.01gを水に溶かし50mLとする.この液5mLに
薄めた酢酸(31)(3 → 100)3mL 及び薄めたピリジン(1 →
10)5mLを加えて混和した後,薄めた次亜塩素酸ナトリウム
試液(1→5)2mLを加え,1分間放置する.これにチオ硫酸ナ
トリウム試液2mL及び水酸化ナトリウム試液5mLを加える
とき,黄色を呈する.
定量法
本品を乾燥し,その約0.4gを精密に量り,無水酢酸/
酢酸(100)混液(6:1)70mLに溶かし,0.1mol/L過塩素酸で滴
定する(指示薬:クリスタルバイオレット試液3滴).
ただし,滴定の終点は液の紫色が緑色を経て黄色に変わると
きとする.同様の方法で空試験を行い,補正する.
0.1mol/L過塩素酸1mL=19.42mg C
8H
10N
4O
2
純度試験
(1) 塩化物 本品2.0gを熱湯80mLに溶かし,20℃
に急冷し,水を加えて100mLとし,試料溶液とする.試料
溶液40mLに希硝酸6mL及び水を加えて50mLとする.これ
を検液とし, 試験を行う. 比較液には0.01mol/L 塩酸
0.25mLを加える(0.011%以下).
(2) 硫酸塩 (1)の試料溶液40mLに希塩酸1mL及
び水を加えて50mLとする.これを検液とし,試験を行う.
比較液には0.005mol/L硫酸0.40mLを加える(0.024%以下).
(3) 重金属 本品2.0gをとり,第2法により操作し,
試験を行う.比較液には鉛標準液2.0mLを加える(10ppm以下).
(4) 類縁物質 本品0.10gをクロロホルム10mLに溶かし,
試料溶液とする.この液1mLを正確に量り,クロロホルム
を加えて正確に100mLとする.この液1mLを正確に量り,
クロロホルムを加えて正確に10mLとし,標準溶液とする.
これらの液につき,薄層クロマトグラフィーにより
試験を行う.試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマ
トグラフィー用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄
層板にスポットする.次にクロロホルム/エタノール(95)混
液(9:1)を展開溶媒として約10cm展開した後,薄層板を風
乾する.これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき,試料
溶液から得た主スポット以外のスポットは,標準溶液から得
たスポットより濃くない.
(5) 硫酸呈色物 本品0.5gをとり,試験を行う.
液の色は色の比較液Dより濃くない.
貯法
容器 気密容器
乾燥減量
0.5~8.5%(1g,80℃,4時間).
強熱残分
0.1%以下(0.5g).
化学的特性
White or almost white, crystalline powder or silky, white or almost white crystals.
使用
Stimulant (central).
brand name
NoDoz Caplets and
Chewable Tablets (Bristol-Myers Products).
1,3,7-トリメチルキサンチン·水和物 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品