チアミンジスルフィド水和物

チアミンジスルフィド水和物 化学構造式
67-16-3
CAS番号.
67-16-3
化学名:
チアミンジスルフィド水和物
别名:
チアミンジスルフィド水和物;チアミンジスルフィド;ミタン;バイオゲン;ハイチア;N,N'-ジチオビス[4-ヒドロキシ-1-メチル-1-ブテン-2,1-ジイル]ビス[N-[(4-アミノ-2-メチル-5-ピリミジニル)メチル]ホルムアミド];ジアノイナミン;N,N'-[ジチオビス[2-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-2,1-エテンジイル]]ビス[N-[(4-アミノ-2-メチル-5-ピリミジニル)メチル]ホルムアミド];アノイリンジスルフィド;ビタミンB1ジスルフィド;アリネートF;ネオラミン;アノイリンジスルフィド水和物;ビスチアミン;チアミンジスルフィド HYDRATE;チアミンジスルフィド (JAN);N,N′-[ジチオビス(5-ヒドロキシ-2-ペンテン-3,2-ジイル)]ビス[N-[(2-メチル-4-アミノ-5-ピリミジニル)メチル]ホルムアミド];N-[(4-アミノ-2-メチルピリミジン-5-イル)メチル]-N-{3-[(2-{N-[(4-アミノ-2-メチルピリミジン-5-イル)メチル]ホルムアミド}-5-ヒドロキシペンタ-2-エン-3-イル)ジスルファニル]-5-ヒドロキシペンタ-2-エン-2-イル}ホルムアミド;N,N′-ジチオビス[4-ヒドロキシ-1-メチル-1-ブテン-2,1-ジイル]ビス[N-[(4-アミノ-2-メチル-5-ピリミジニル)メチル]ホルムアミド];N,N′-[ジチオビス[2-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-2,1-エテンジイル]]ビス[N-[(4-アミノ-2-メチル-5-ピリミジニル)メチル]ホルムアミド]
英語名:
Thiamine disulfide
英語别名:
TDS;SSB1;Daiomin;Apren S;Daisazin;Neolamin;Alitia S;FeidMin 5;BISTHIAMINE;Algoneurina
CBNumber:
CB9722783
化学式:
C24H34N8O4S2
分子量:
562.71
MOL File:
67-16-3.mol
MSDS File:
SDS

チアミンジスルフィド水和物 物理性質

融点 :
177° with intense yellow coloration
沸点 :
886.1±65.0 °C(Predicted)
比重(密度) :
1.1966 (rough estimate)
屈折率 :
1.7400 (estimate)
貯蔵温度 :
Refrigerator
溶解性:
DMSO(微量)、メタノール(微量)
外見 :
個体
酸解離定数(Pka):
14.10±0.10(Predicted)
色:
白い
Merck :
14,9297
CAS データベース:
67-16-3(CAS DataBase Reference)
EPAの化学物質情報:
Formamide, N,N'-[dithiobis[2-(2-hydroxyethyl)-1-methyl-2,1-ethenediyl]]bis[N-[(4-amino-2-methyl-5-pyrimidinyl)methyl]- (67-16-3)
安全性情報
  • リスクと安全性に関する声明
  • 危険有害性情報のコード(GHS)
RTECS 番号 LQ2715000
HSコード  2936.22.0000
毒性 LD50 intravenous in mouse: 500mg/kg
化審法 (9)-812
絵表示(GHS) GHS hazard pictograms
注意喚起語 警告
危険有害性情報
コード 危険有害性情報 危険有害性クラス 区分 注意喚起語 シンボル P コード
H302 飲み込むと有害 急性毒性、経口 4 警告 GHS hazard pictograms P264, P270, P301+P312, P330, P501
H315 皮膚刺激 皮膚腐食性/刺激性 2 警告 GHS hazard pictograms P264, P280, P302+P352, P321,P332+P313, P362
H319 強い眼刺激 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激 性 2A 警告 GHS hazard pictograms P264, P280, P305+P351+P338,P337+P313P
H332 吸入すると有害 急性毒性、吸入 4 警告 GHS hazard pictograms P261, P271, P304+P340, P312
H335 呼吸器への刺激のおそれ 特定標的臓器毒性、単回暴露; 気道刺激性 3 警告 GHS hazard pictograms
注意書き
P261 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避ける こと。
P280 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用するこ と。
P305+P351+P338 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコ ンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外す こと。その後も洗浄を続けること。

チアミンジスルフィド水和物 価格 もっと(13)

メーカー 製品番号 製品説明 CAS番号 包装 価格 更新時間 購入
富士フイルム和光純薬株式会社(wako) W01COBQC-2058
Thiamine disulfide hydrate
67-16-3 100g ¥180000 2024-03-01 購入
富士フイルム和光純薬株式会社(wako) W01COBQB-7580 チアミンジスルフィド
Thiamine disulfide
67-16-3 1g ¥10000 2024-03-01 購入
富士フイルム和光純薬株式会社(wako) W01COBQB-7580 チアミンジスルフィド
Thiamine disulfide
67-16-3 5g ¥20000 2024-03-01 購入
富士フイルム和光純薬株式会社(wako) W01COBQB-7580
Thiamine disulfide
67-16-3 100g ¥180000 2024-03-01 購入
東京化成工業 T0176 チアミンジスルフィド水和物 >98.0%(T)
Thiamine Disulfide Hydrate >98.0%(T)
67-16-3 25g ¥14400 2024-03-01 購入

チアミンジスルフィド水和物 化学特性,用途語,生産方法

外観

白色~ほとんど白色粉末~結晶

性質

チアミンとは、水溶性ビタミンの1つであり「サイアミン」「ビタミンB1」「アノイリン」とも呼ばれています。チアミンジスルフィドは、体内で分解されることによりチアミンを生じます。

エタノールに溶けにくく、水やジエチルエーテルにもほとんど溶けませんが、希塩酸又は希硝酸に溶ける性質です。チアミンジスルフィドの、飽和水溶液はほぼ中性です。

1936年にウィリアムズらが化学合成により構造式を決定し、硫黄を含むアミン化合物という意味でチアミンと命名されました。薬剤として製造する際には、黄色の糖衣錠でコーティングして製造されています。

解説

チアミンジスルフィドとは、ビタミンB1ジスルフィドとも呼ばれているビタミンB1誘導体です。

一般的には、ビタミンB1欠乏症などの治療薬として用いられています。分子式はC24H34N8O4S2、分子量は562.71、分解点は179℃で、常温において白色または淡黄色の固体です。

作用機序

チアミンジスルフィドが還元されたチアミンは、ATP存在下でチアミンジホスフェートに変換されます。この分子は、糖質、タンパク質、脂質代謝において、また、TCAサイクル (クエン酸回路) の関門として重要な位置を占めるピルビン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のα-ケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与します。
チアミンジスルフィドを摂取することで、不足しているチアミンジホスフェートを補充することが可能です。

構造

チアミンは2-メチル-4-アミノ-5-ヒドロキシメチルピリミジン (ピリミジン環部分) と4-アミノ-5-ヒドロキシエチルチアゾール (チアゾール環部分) がメチレン基を介して結合した構造です。チアミンジスルフィドは、チアゾール環部分を開裂させた構造をしたチアミン誘導体が、硫黄原子同士のジスルフィド結合を介して結合したような構造となっています。

そのため、チアミンジスルフィドはチアミンをアルカリ性でヨウ素酸化することで得られます。

効能

ビタミンB1補充薬

商品名

ジアノイナミン (鶴原製薬); バイオゲン (扶桑薬品工業)

化学的特性

White Solid

使用

Thiamine disulfide is an antioxidant, inhibiting lipid peroxidation in rat liver microsomes and free radical oxidation of oleic acid in vitro. Thiamine disulfide has been explored as a potent inhibitor of HIV-1.

効果

1. チアミンジスルフィドの効果

ビタミンB1は、体内で糖分のエネルギー変換や神経の働きにかかわっています。また、アルコールの分解にも必要です。そのため、ビタミンB1が欠乏すると体内の様々な部位に異常をきたすこととなり、ビタミンB1を適量摂取することは非常に重要です。

チアミンジスルフィドは不足しているビタミンB1を補うことで、神経痛や筋肉痛、関節痛、さらに腰痛や肩こりの治療に用いることがあります。

2. チアミンジスルフィドの作用機序

チアミンジスルフィドが還元されたチアミンは、ATP存在下でチアミンジホスフェートに変換されます。この分子は、糖質、タンパク質、脂質代謝において、また、TCAサイクル (クエン酸回路) の関門として重要な位置を占めるピルビン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のα-ケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与します。

チアミンジスルフィドを摂取することで、不足しているチアミンジホスフェートを補充することが可能です。

3. チアミンジスルフィドの代謝

ビタミンB1は水溶性のビタミンなので、尿中から排泄することができます。そのため、一般的には多量に摂取してもすぐに尿から排出されるためあまり問題ありませんが、胃の不快感や吐き気、軽い下痢などが起きる場合もあります。

通常は、成人1回1〜10mg、1日1〜3回経口投与する場合が多いです。

4. その他のビタミンB1誘導体

チアミンジスルフィド以外にも、現在医薬品として用いられているビタミンB1誘導体は多くあります。具体的には、以下の通りです。

  • オクトチアミン
  • ジセチアミン
  • チアミンジスルフィド
  • ビスベンチアミン
  • フルスルチアミン
  • プロスルチアミン
  • ベンフォチアミンなど

また、食品添加物としてもさまざまなビタミンB1誘導体が利用されています。

使用用途

チアミンジスルフィドは、チアミンと比較して腸管から吸収されやすく、かつ効率よく作用することから、チアミン欠乏症の治療や予防に用いられています。

江戸時代から昭和初期の栄養状態の悪い時代においては、チアミンの欠乏から倦怠感、動悸、手足のしびれ、むくみなどの脚気症状が頻繁に発生し、死者が多数出ていました。今日では医学の進歩に伴い、ビタミンについての研究が進んだことで、脚気にかかる人はほとんど見られないものの、偏食などにより予備軍は多いと言われています。

そのほか、チアミンジスルフィドはウェルニッケ脳炎や脚気衝心などの治療薬として利用されています。

代謝

ビタミンB1は水溶性のビタミンなので、尿中から排泄することができます。そのため、一般的には多量に摂取してもすぐに尿から排出されるためあまり問題ありませんが、胃の不快感や吐き気、軽い下痢などが起きる場合もあります。
通常は、成人1回1〜10mg、1日1〜3回経口投与する場合が多いです。

チアミンジスルフィド水和物 上流と下流の製品情報

原材料

準備製品


チアミンジスルフィド水和物 生産企業

Global( 165)Suppliers
名前 電話番号 電子メール 国籍 製品カタログ 優位度
Henan Tianfu Chemical Co.,Ltd.
+86-0371-55170693 +86-19937530512
info@tianfuchem.com China 21691 55
career henan chemical co
+86-0371-86658258
sales@coreychem.com China 29914 58
Hubei Jusheng Technology Co.,Ltd.
18871490254
linda@hubeijusheng.com CHINA 28180 58
BOC Sciences
+1-631-485-4226
inquiry@bocsci.com United States 19553 58
Chongqing Chemdad Co., Ltd
+86-023-61398051 +8613650506873
sales@chemdad.com China 39916 58
CONIER CHEM AND PHARMA LIMITED
+8618523575427
sales@conier.com China 49390 58
SIMAGCHEM CORP
+86-13806087780
sale@simagchem.com China 17367 58
TargetMol Chemicals Inc.
+1-781-999-5354 +1-00000000000
marketing@targetmol.com United States 19892 58
Hefei TNJ Chemical Industry Co.,Ltd.
0551-65418671
sales@tnjchem.com China 34572 58
AFINE CHEMICALS LIMITED
0571-85134551
info@afinechem.com CHINA 15377 58

チアミンジスルフィド水和物  スペクトルデータ(1HNMR、13CNMR、IR1)


67-16-3(チアミンジスルフィド水和物)キーワード:


  • 67-16-3
  • 4-amino-2-methyl-5-pyrimidinyl)methyl]-
  • formamide,n,n’-[dithiobis[2-(2-hydroxyethyl)-1-methyl-2,1-ethenediyl]]bis[n-[(
  • ANEURINE DISULFIDE
  • THIAMINE DISULFIDE
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  • n,n'-(dithiobis(2-(2-hydroxyethyl)-1-methyl-2,1-ethenediyl))bis(n-((4-amino-2-methyl-5-pyrimidinyl)methyl)formamide
  • TDS
  • N,N'-[dithiobis[2-(2-hydroxyethyl)-1-methylvinylene]]bis[N-[(4-amino-2-methyl-5-pyrimidinyl)methyl]formamide
  • THIAMINE DISULFIDE(TDS)
  • Vitamin B1 disulfide (Thiamine disulfide)
  • Aneurin disulfide
  • Daiomin
  • Daisazin
  • Neolamin
  • N,N'-Dithiobis[4-hydroxy-1-methyl-1-butene-2,1-diyl]bis[N-[(4-amino-2-methyl-5-pyrimidinyl)methyl]formamide]
  • Algoneurina
  • Einecs 200-644-4
  • N,N'-(Dithiobis(2-(2-hydroxyethyl)-1-methylvinylene))bis(N-((4-amino-2-methyl-5-pyrimidinyl)methyl)formamide)
  • 2,1-ethenediyl))bis(N-((4-amino-2-methyl-5-pyrimidinyl)methyl)formamide
  • Alitia S
  • Apren S
  • FeidMin 5
  • SSB1
  • ThiaMidin F
  • ThiaMin Disulfide
  • ThiaMine Disulfide 
  • Formamide, N,N-dithiobis2-(2-hydroxyethyl)-1-methyl-2,1-ethenediylbisN-(4-amino-2-methyl-5-pyrimidinyl)methyl-
  • Thiamine Disulfide Hydrate
  • N-[(4-amino-2-methylpyrimidin-5-yl)methyl]-N-[(E)-3-[[(E)-2-[(4-amino-2-methylpyrimidin-5-yl)methyl-formylamino]-5-hydroxypent-2-en-3-yl]disulfanyl]-5-hydroxypent-2-en-2-yl]formamide
  • Thiamine Impurity 12(Thiamine Disulfide)
  • チアミンジスルフィド水和物
  • チアミンジスルフィド
  • ミタン
  • バイオゲン
  • ハイチア
  • N,N'-ジチオビス[4-ヒドロキシ-1-メチル-1-ブテン-2,1-ジイル]ビス[N-[(4-アミノ-2-メチル-5-ピリミジニル)メチル]ホルムアミド]
  • ジアノイナミン
  • N,N'-[ジチオビス[2-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-2,1-エテンジイル]]ビス[N-[(4-アミノ-2-メチル-5-ピリミジニル)メチル]ホルムアミド]
  • アノイリンジスルフィド
  • ビタミンB1ジスルフィド
  • アリネートF
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  • アノイリンジスルフィド水和物
  • ビスチアミン
  • チアミンジスルフィド HYDRATE
  • チアミンジスルフィド (JAN)
  • N,N′-[ジチオビス(5-ヒドロキシ-2-ペンテン-3,2-ジイル)]ビス[N-[(2-メチル-4-アミノ-5-ピリミジニル)メチル]ホルムアミド]
  • N-[(4-アミノ-2-メチルピリミジン-5-イル)メチル]-N-{3-[(2-{N-[(4-アミノ-2-メチルピリミジン-5-イル)メチル]ホルムアミド}-5-ヒドロキシペンタ-2-エン-3-イル)ジスルファニル]-5-ヒドロキシペンタ-2-エン-2-イル}ホルムアミド
  • N,N′-ジチオビス[4-ヒドロキシ-1-メチル-1-ブテン-2,1-ジイル]ビス[N-[(4-アミノ-2-メチル-5-ピリミジニル)メチル]ホルムアミド]
  • N,N′-[ジチオビス[2-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-2,1-エテンジイル]]ビス[N-[(4-アミノ-2-メチル-5-ピリミジニル)メチル]ホルムアミド]
  • ビタミン
  • ビタミン誘導体
  • 生化学
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