安全データシート

ホルマリン

改訂日:2024-01-24版番号:1

1. 化学品及び会社情報

製品識別子

  • 製品名: ホルマリン
  • CB番号: CB4853677
  • CAS: 50-00-0
  • 同義語: ホルマリン,ホルムアルデヒド液

物質または混合物の関連する特定された用途、および推奨されない用途

  • 関連する特定用途: ポリアセタール樹脂・ユリア樹脂及びメラミン樹脂接着剤・フェノール樹脂・合成ゴム・メラミン樹脂(接着剤を除く)・ユリア樹脂(接着剤を除く)原料、溶剤、医薬・繊維処理剤・紙力増強剤・土木建築材料原料、キレート剤、農薬合成原料、石炭酸系・尿素系・メラミン系合成樹脂、農薬(失効農薬)、消毒剤 (NITE-CHRIPより引用)
  • 推奨されない用途: なし

会社ID

  • 会社名:Chemicalbook
  • 住所:北京市海淀区上地十街匯煌国際1号棟
  • 電話:400-158-6606

2. 危険有害性の要約

GHS分類

物理化学的危険性
引火性液体
区分4
健康に対する有害性
急性毒性(経口)
区分3
急性毒性(経皮)
区分3
急性毒性(吸入)
区分3
皮膚腐食性/刺激性
区分1C
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性
区分1
呼吸器感作性
区分1
皮膚感作性
区分1
生殖細胞変異原性
区分2
発がん性
区分1A
特定標的臓器毒性(単回ばく露) 【区分1】
呼吸器系, 神経系
特定標的臓器毒性(反復ばく露) 【区分1】
呼吸器系, 中枢神経系
環境に対する有害性
水生環境有害性 短期(急性)
区分2

ラベル要素

絵表示又はシンボル
GHS05GHS06GHS08
注意喚起語
危険
危険有害性情報
可燃性液体
飲み込んだり皮膚に接触したり吸入すると有毒
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
吸入するとアレルギー、ぜん(喘)息または呼吸困難を起
こすおそれ
アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ
遺伝性疾患のおそれの疑い
発がんのおそれ
臓器の障害: 呼吸器系 神経系
長期にわたる、または反復暴露による臓器の障害: 呼
水生生物に毒性
吸器系 中枢神経系
注意書き
[安全対策]
使用前に取扱説明書を入手すること。
すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
炎および高温のものから遠ざけること。禁煙。
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
屋外または換気の良い場所でのみ使用すること。
環境への放出を避けること。
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
取扱い後は手や顔をよく洗うこと。
呼吸用保護具を着用すること。
保護手袋、保護衣、保護面を着用すること。
[応急措置]
飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。直ちに医師に連絡
すること。
皮膚(または髪)に付着した場合:直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと。
皮膚を流水、シャワーで洗うこと。直ちに医師に連絡すること。汚染された衣
類を再使用する場合には洗濯すること。
吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させるこ
と。直ちに医師に連絡すること。
眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。コンタクトレンズを着用して
いて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。直ちに医師に
連絡すること。
暴露または暴露の懸念がある場合:医師に連絡すること。
[保管]
容器を密閉して換気の良いところで保管すること。
施錠して保管すること。
[廃棄]
内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託す
ること。

3. 組成及び成分情報

  • 化学物質/混合物の区別: : 混合物
  • 化学名又は一般名: : ホルムアルデヒド液 (37%)
  • 濃度又は濃度範囲: : ....
  • CAS RN: : 50-00-0
  • 別名 : Formalin (37%) (stabilized with Methanol)
  • 化学式: : CH2O
  • 官報公示整理番号 化審法: : (2)-482
  • 官報公示整理番号 安衛法: : 2-(8)-379

4. 応急措置

吸入した場合:

に医師に連絡すること。
被災者を空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。直ち

皮膚に付着した場合:

洗うこと。直ちに医師に連絡すること。
直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。多量の水と石鹸で

目に入った場合:

水で数分間注意深く洗うこと。コンタクトレンズを容易にはずせる場合は外し
て洗うこと。直ちに医師に連絡すること。

飲み込んだ場合:

直ちに医師に連絡すること。口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。

応急措置をする者の保護:

救助者はゴム手袋、密閉ゴーグルなどの保護具を着用する。

5. 火災時の措置

適切な消火剤:

粉末, 泡, 水噴霧, 二酸化炭素

特有の消火方法:

消火作業は、風上から行い、周囲の状況に応じた適切な消火方法を用いる。関係者以外は安全な場所に退去させる。周辺火災時、移動可能な容器は、速やかに安全な場所に移す。

消火を行う者の保護:

消火作業の際は、必ず保護具を着用する。

6. 漏出時の措置

人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置:

る。
漏出した場所の周辺に、ロープを張るなどして関係者以外の立入りを禁止す
十分に換気を行う。
漏出場所の風上から作業し、風下の人を退避させる。
個人用保護具を着用する。

環境に対する注意事項:

製品が排水路に排出されないよう注意する。

封じ込め及び浄化の方法及び機材:

付着物、回収物などは、関係法規に基づき速やかに処分する。
大量の流出には盛土で囲って流出を防止する。
ウエス、乾燥砂、土、おがくずなどに吸収させて回収する。

二次災害の防止策:

火花を発生しない安全な用具を使用する。
着火した場合に備えて、消火用器材を準備する。
付近の着火源、高温体などを速やかに取り除く。

7. 取扱い及び保管上の注意

取扱い

技術的対策:
取扱いは換気のよい場所で行う。適切な保護具を着用する。漏れ、あふれ、飛散しないよう注意し、みだりに蒸気を発生させない。炎および高温のものから遠ざけること。静電気対策を行う。設備などは防爆型を用いる。取扱い後は手や顔などをよく洗う。
注意事項:
できれば、密閉系で取扱う。蒸気やエアゾールが発生する場合には、換気、局所排気を用いる。
安全取扱い注意事項:
あらゆる接触を避ける。

保管

適切な保管条件:
容器を密栓して換気の良い冷暗所に保管する。施錠して保管する。酸化剤などの混触危険物質から離して保管する。
安全な容器包装材料:
法令の定めるところに従う。

8. ばく露防止及び保護措置

設備対策:

蒸気の発散源を密閉する設備、局所排気装置またはプッシュブル型換気装置を設ける。(有機溶剤中毒予防規則)取扱い場所の近くに洗眼及び身体洗浄用の設備を設ける。

管理濃度:

(Methanol) 200 ppm(Formaldehyde) 0.1 ppm

保護具

呼吸用保護具:
防毒マスク(有機ガス用)、送気マスク等。
手の保護具:
不浸透性の手袋。
眼、顔面の保護具:
保護眼鏡(ゴーグル型)。状況に応じ保護面。
皮膚及び身体の保護具:
不浸透性の保護衣。状況に応じ、保護長靴。

9. 物理的及び化学的性質

物理状態:

液体

形状:

透明

色:

無色

臭い:

刺激臭

臭いの閾値:

0.83 ppm

融点/凝固点:

情報なし

沸点又は初留点及び

98℃

沸騰範囲:

可燃性:

情報なし

引火点:

83℃

自然発火点:

情報なし

爆発下限界及び爆発上限界/

可燃限界

下限:
情報なし
上限:
情報なし

pH:

情報なし

動粘性率:

情報なし

溶解度

[水]
混和
[その他の溶剤]
情報なし

オクタノール/水分配係数:

0.35

密度及び/又は

1.10

相対密度(g/ml):

相対ガス密度:

情報なし

粒子特性:

情報なし

10. 安定性及び反応性

反応性:

情報なし

化学的安定性:

適切な条件下においては安定。

危険有害反応可能性:

特別な反応性は報告されていない。

避けるべき条件:

裸火

混触危険物質:

酸化剤, 酸, 塩基, アルカリ金属

危険有害な分解生成物:

二酸化炭素, 一酸化炭素

11. 有害性情報

急性毒性:

orl-rat LD50:100 mg/kgskn-rbt LD50:270 uL/kgihl-rat LC50:203 mg/m3orl-hmn LDLo:70 mg/kg

皮膚腐食性/刺激性:

skn-rbt 2 mg/24H SEVskn-hmn 150 ug/3D-I MLD

眼に対する重篤な損傷性

eye-rbt 750 ug SEV

/刺激性:

eye-hmn 4 ppm/5M

生殖細胞変異原性:

dnd-hmn-lym 0.1 mmol/L/3H(-S9)dnd-hmn-lym 0.3 mmol/L/3H(+S9)dns-hmn-hla 10 nmol/Lmmo-sat 0.25 umol/L/20M(+/-S9)

発がん性:

ihl-rat TCLo:14300 ppb/6H/2Y-Iorl-rat TDLo:109 g/kg/2Y-C
IARC =
1 (人に対して発癌性があると分類された化学品)
NTP =
b (合理的に発癌性があることが懸念される物質)

生殖毒性:

ihl-rat TCLo:35 ug/m3/8H (60D male)ihl-rat TCLo:40 ppm (6-20D preg)orl-rat TDLo:200 mg/kg (1D male)orl-rat TDLo:17.6 mg/kg (1-22D preg)

特定標的臓器毒性

情報なし情報なし

-短回暴露:

-反復暴露:

誤えん有害性:

情報なし

RTECS番号:

LP8925000

12. 環境影響情報

生態毒性:

魚類:
情報なし
甲殻類:
情報なし
藻類:
情報なし

残留性・分解性:

情報なし

生体蓄積性(BCF):

情報なし

土壌中の移動性

オクタノール/水分配係数:
0.35
土壌吸着係数(Koc):
情報なし
ヘンリー定数(PaM 3/mol):
情報なし

オゾン層への有害性:

情報なし

13. 廃棄上の注意

(2)燃焼法
る。
(ア)多量の水を加えて希薄な水溶液とした後、次亜塩素酸塩水溶液を加え分解させ廃棄する。
(1)酸化法
廃棄方法:
(ホルムアルデヒド及びこれを含有する製剤)
<毒物及び劇物の廃棄の方法に関する基準>
(イ)水酸化ナトリウム水溶液等でアルカリ性とし、過酸化水素水を加えて分解させ多量の水で希釈して処理す
い。
次亜塩素酸塩を加えるとき、発熱するので処理液中のホルムアルデヒド濃度を2%以下とすることが望まし
備考:
(3)活性汚泥法
アフターバーナーを具備した焼却炉の火室へ噴霧し焼却する。
処理施設がないなどの理由で廃棄できない場合は、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託する。
空容器を処分する時は、内容物を完全に除去した後に行う。
地方条例や国内規制に従う。
適切な保護具を着用する。

14. 輸送上の注意

国連番号:

2209

品名(国連輸送名):

Formaldehyde solution

国連分類:

クラス8(腐食性物質)

容器等級:

輸送の特定の安全対策及び条件:

積み込み、荷崩れの防止を確実に行い、法令の定めるところに従う。
運搬に際しては容器に漏れのないことを確かめ、転倒、落下、損傷のないように

15. 適用法令

毒物及び劇物取締法:

劇物

安衛法(特化則):

特定化学物質(特定第2類)

安衛法(有機則):

第二種有機溶剤等

安衛法(第57条):

名称等を表示すべき有害物

安衛法(第57条の2):

名称等を通知すべき有害物

化審法:

優先評価化学物質

船舶安全法:

危規則危険物告示 別表第1 腐食性物質

化管法(PRTR法):

特定第一種指定化学物質 政令番号:411

大気汚染防止法:

特定物質

水質汚濁防止法:

指定物質

16. その他の情報

略語と頭字語

LD50: 致死量 50%
LC50: 致死濃度 50%
IMDG: 国際海上危険物
IATA:国際航空運送協会
TWA: 時間加重平均
STEL: 短期暴露限度
RID: 鉄道による危険物の国際運送に関する規則
EC50: 有効濃度 50%
CAS: ケミカルアブストラクトサービス
ADR: 道路による危険物の国際輸送に関する欧州協定

参考文献

【1】労働安全衛生法 ウェブサイト https://www.mhlw.go.jp
【2】化学物質審査規制法(化審法)https://www.env.go.jp
【3】化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) https://www.chemicoco.env.go.jp
【4】NITE化学物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP)https://www.nite.go.jp/
【5】カメオケミカルズ公式サイト http://cameochemicals.noaa.gov/search/simple
【6】ChemIDplus、ウェブサイト http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/chemidlite.jsp
【7】ECHA - 欧州化学物質庁、ウェブサイト https://echa.europa.eu/
【8】eChemPortal - OECD 化学物質情報グローバルポータル、ウェブサイトhttp://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en
【9】ERG - 米国運輸省による緊急対応ガイドブック、ウェブサイトhttp://www.phmsa.dot.gov/hazmat/library/erg
【10】有害物質に関するドイツ GESTIS データベース、ウェブサイトhttp://www.dguv.de/ifa/gestis/gestis-stoffdatenbank/index-2.jsp
【11】HSDB - 有害物質データバンク、ウェブサイト https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/hsdb.htm
【12】IARC - 国際がん研究機関、ウェブサイト http://www.iarc.fr/
【13】IPCS - The International Chemical Safety Cards (ICSC)、ウェブサイトhttp://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.home
【14】Sigma-Aldrich、ウェブサイト https://www.sigmaaldrich.com/
免責事項:

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