安全データシート

ペトロラタム

改訂日:2024-01-24版番号:1

1. 化学品及び会社情報

製品識別子

  • 製品名: ペトロラタム
  • CB番号: CB9854422
  • CAS: 8009-03-8
  • EINECS番号: 232-373-2
  • 同義語: ワセリン,白色ワセリン

物質または混合物の関連する特定された用途、および推奨されない用途

  • 関連する特定用途: 医薬・化粧品軟膏基材、飼料添加剤、カーボン紙原料、食品包装材料の添加物
  • 推奨されない用途: なし

会社ID

  • 会社名:Chemicalbook
  • 住所:北京市海淀区上地十街匯煌国際1号棟
  • 電話:400-158-6606

2. 危険有害性の要約

GHS分類

分類実施日
H21.3.27、政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版)を使用
物理化学的危険性
金属腐食性物質   分類できない
有機過酸化物   分類対象外
酸化性固体   分類対象外
酸化性液体   分類対象外
水反応可燃性化学品   分類対象外
自己発熱性化学品   分類できない
自然発火性固体   分類対象外
自然発火性液体   区分外
自己反応性化学品   分類対象外
可燃性固体   分類対象外
引火性液体   区分外
高圧ガス   分類対象外
支燃性・酸化性ガス類   分類対象外
可燃性・引火性エアゾール   分類対象外
可燃性・引火性ガス   分類対象外
火薬類   分類できない
健康に対する有害性
吸引性呼吸器有害性   分類できない
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)   分類できない
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)   分類できない
生殖毒性   分類できない
発がん性   分類できない
生殖細胞変異原性   分類できない
皮膚感作性   区分外
呼吸器感作性   分類できない
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性   区分2B
皮膚腐食性・刺激性   区分外
急性毒性(吸入:ミスト)   分類できない
急性毒性(吸入:粉じん)   分類対象外
急性毒性(吸入:蒸気)   分類できない
急性毒性(吸入:ガス)   分類対象外
急性毒性(経皮)   分類できない
急性毒性(経口)   分類できない
環境に対する有害性
水生環境慢性有害性   分類できない
水生環境急性有害性   分類できない

2.2 注意書きも含むGHSラベル要素

GHS分類基準に該当しない。

2.3 他の危険有害性

なし

3. 組成及び成分情報

  • 化学物質・混合物の区別: 化学物質
  • 別名: Petrolatum
  • CAS番号: 8009-03-8
  • EC番号: 232-373-2
  • 化審法官報公示番号: -
  • 安衛法官報公示番号: -

4. 応急措置

4.1 必要な応急手当

データなし

4.2 急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状

もっとも重要な既知の徴候と症状は、ラベル表示(項目2.2を参照)および/または項目11に記載されている

4.3 緊急治療及び必要とされる特別処置の指示

データなし

5. 火災時の措置

5.1 消火剤

データなし

5.2 特有の危険有害性

分解生成物の本質は不明である。

5.3 消防士へのアドバイス

データなし

5.4 詳細情報

データなし

6. 漏出時の措置

6.1 人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置

リークしたりこぼれたりする可能性のある場所では、滑り止めのついた安全靴を使用する。個人保護については項目 8 を参照する。

6.2 環境に対する注意事項

データなし

6.3 封じ込め及び浄化の方法及び機材

廃棄に備え適切な容器に入れて蓋をしておく。 完全にきれいにする。

6.4 参照すべき他の項目

廃棄はセクション13を参照。

7. 取扱い及び保管上の注意

7.1 安全な取扱いのための予防措置

注意事項は項目2.2を参照。

7.2 配合禁忌等を踏まえた保管条件

データなし

7.3 特定の最終用途

項目1.2に記載されている用途以外には、その他の特定の用途が定められていない

8. ばく露防止及び保護措置

8.1 管理濃度

コンポーネント別作業環境測定パラメータ
OEL-M: 3 mg/m3 - 日本産業衛生学会 許容濃度等の勧告
TWA: 5 mg/m3 - 米国。 ACGIH限界閾値(TLV)

8.2 曝露防止

保護具
皮膚及び身体の保護具
手袋を着用して取扱う。 使用前に、必ず手袋を検査する。 (手袋外面に触れずに)適切に手袋
を脱ぎ、本製品の皮膚への付着を避ける。 適用法令およびGLPに従い、使用後に汚染手袋を廃
棄する。 手を洗い、乾燥させる。
選ばれた防護手袋は、EU指令2016/425の仕様と、それから派生する規格EN374を満たすもので
なければならない。
フルコンタクト
材質: ニトリルゴム
最小厚: 0.11 mm
破過時間: 480 min
試験物質:Dermatril® (KCL 740 / Aldrich Z677272, Size M)
飛沫への接触
材質: ニトリルゴム
最小厚: 0.11 mm
破過時間: 480 min
試験物質:Dermatril® (KCL 740 / Aldrich Z677272, Size M)
データソース:KCL GmbH, D-36124 Eichenzell, 電話 +49 (0)6659 87300, e-mail sales@kcl.de,
試験方法: EN374
EN374とは違った条件の下で、溶液の中、または他の物質と混ぜて使われる場合は、EC認可手
袋の供給業者に問い合わせる。 この勧告は単なる助言であり、予想される用途の特定状況に精
通した産業衛生専門家並びに安全管理者により評価されなければならない。 任意の使用方法に
ついて許可を受けていると理解すべきではない。
環境暴露の制御
製品を排水施設に流してはならない。

9. 物理的及び化学的性質

物理的状態

形状
ワックス状ペースト
無色~白色
臭い
無臭
pH
データなし

融点・凝固点

38~54℃ : Merck (14th, 2006), HSDB(2001)

沸点、初留点及び沸騰範囲

302℃ : ICSC (2002), ICSC(J) (2002)

引火点

182~221℃ : ICSC (2002), ICSC(J) (2002)

自然発火温度

>290℃ : ICSC (2002)

燃焼性(固体、ガス)

データなし

爆発範囲

0.9 ~ 7 vol.% (空気中) (推定値) : ICSC (2002), ICSC (J) (2002)

蒸気圧

<1.3Pa (20℃) : ICSC (2002)

蒸気密度

データなし

蒸発速度(酢酸ブチル=1)

データなし

比重(密度)

0.9g/cm3 : ICSC(2002), ICSC(J) (2002)
0.820~0.865 (60℃,25℃) : Merck (14th, 2006), HSDB(2001)

溶解度

ベンゼン、クロロフォルム、エーテル、二硫化炭素、油 : 可溶 : Merck (14th, 2006), HSDB(2001)
グリセロール、アルコール : 不溶 : Merck (14th, 2006), HSDB(2001)
水 : 不溶 : ICSC(J) (2002)

オクタノール・水分配係数

log P > 6 : IUCLID (2000)

分解温度

データなし

粘度

データなし

粉じん爆発下限濃度

データなし

最小発火エネルギー

データなし

体積抵抗率(導電率)

データなし

10. 安定性及び反応性

10.1 反応性

データなし

10.2 化学的安定性

データなし

10.3 危険有害反応可能性

データなし

10.4 避けるべき条件

データなし

10.5 混触危険物質

酸化剤

10.6 危険有害な分解生成物

火災の場合:項目5を参照

11. 有害性情報

急性毒性

経口
データなし
経皮
データがなく分類できない。なお、パラフィンワックス (CAS No.8002-74-2)との混合物(50/50)では、ウサギのLD50値3600mg/kg bw (IUCLID (2000))、である。
吸入
吸入(ミスト):   データなし
吸入(蒸気):   データなし
吸入(ガス):   半固体(semi solid(Merck (14th, 2006))であり、常温で液体と思われる。

皮膚腐食性・刺激性

Patty (5th, 2001)で刺激性はなく皮膚試験のvehicleとして使用されるとの記載がありことから区分外とした。

眼に対する重篤な損傷・刺激性

ウサギにおいて、評価結果「slightly irritating」である(IUCLID, (2000))より区分2Bとした。

呼吸器感作性又は皮膚感作性

皮膚感作性:ヒトにて、評価結果「notsensitizing」(IUCLID(2000))、反復ばく露により皮膚炎(dermatitis)はみられたが感作性ではない(IUCLID(2000))、およびアレルギー性はなく、皮膚試験のvehicleとして使用される(Patty(5th,2001))の記載がある。以上の結果から区分外とした
呼吸器感作性:データなし

生殖細胞変異原性

データなし

発がん性

ラットの混餌試験(FDRL, about 3000mg/kg/day)において、白色物質2例および黄色物質1例(精製度の違い)にて発がん性は認められない (EHC20 (1982))。マウスの経皮投与試験(80週間, 25 and 50mg)にて、発がん性は認められなかった (IUCLID (2000))。Pattyでは、精製度の高い物質の発がん性は殆どまたは認められないの記載がある(Patty (5th, 2001))。EU分類においては、「精製度の低いもの(黄色、琥珀色、茶色ワセリン)は、工業用として使われ、 発がん性の多環式芳香族を含むことがある。」に基づき、Cat.2(区分1B相当)である(EU-AnnexⅠ(access on 9. 2008))。以上の結果、精製度の低い黄色物質に関する情報が十分に得られないことから分類できないとした。

生殖毒性

データなし

特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)

ウサギの皮膚試験(24時間ばく露, 4ml/kg)において毒性症状(剖検における異常または全身への作用(systemic effects))は認められないが、試験物質がparaffin wax(CAS No.8002-74-2)との混合物(50/50)である(IUCLID (2000))。得られた情報はこの1試験およびマウスの皮下投与試験(IUCLID (2000))のみであり、データ不足で分類できないとした。

特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)

ラットの混餌試験(FDRL, 2年間, about 3000mg/kg/day (90日補正24000mg/kg/day))において、白色物質2例および黄色物質1例(精製度の違い)にて、毒性症状(行動、死亡率、血液項目、尿および臓器組織)に異常は認められない(IUCLID (2000))との記載より経口経路では区分外相当であるが、他経路の情報がなく分類できないとした。

吸引性呼吸器有害性

データなし

12. 環境影響情報

12.1 生態毒性

データなし

12.2 残留性・分解性

データなし

12.3 生体蓄積性

データなし

12.4 土壌中の移動性

データなし

12.5 PBT および vPvB の評価結果

化学物質安全性評価が必要ではない/行っていないため、PBT/vPvB評価データはない。

12.6 内分泌かく乱性

データなし

12.7 他の有害影響

データなし

13. 廃棄上の注意

13.1 廃棄物処理方法

データなし

14. 輸送上の注意

14.1 国連番号

ADR/RID (陸上規制): -    IMDG (海上規制): -    IATA-DGR (航空規制): -

14.2 国連輸送名

IATA-DGR (航空規制): Not dangerous goods
IMDG (海上規制): Not dangerous goods
ADR/RID (陸上規制): 非危険物

14.3 輸送危険有害性クラス

ADR/RID (陸上規制): -    IMDG (海上規制): -    IATA-DGR (航空規制): -

14.4 容器等級

ADR/RID (陸上規制): - IMDG (海上規制): - IATA-DGR (航空規制): -

14.5 環境危険有害性

非該当
ADR/RID: 非該当 IMDG 海洋汚染物質(該当・非該当): IATA-DGR (航空規制): 非該当

14.6 特別の安全対策

14.7 混触危険物質

国際輸送に関する国連勧告の定義上は、危険物に該当しない。
詳細情報
酸化剤

15. 適用法令

消防法

指定可燃物、可燃性固体類(法第9条の4、危険物令第1条の12・別表第4)

16. その他の情報

略語と頭字語

IMDG: 国際海上危険物
IATA:国際航空運送協会
EC50: 有効濃度 50%
CAS: ケミカルアブストラクトサービス
ADR: 道路による危険物の国際輸送に関する欧州協定
TWA: 時間加重平均
STEL: 短期暴露限度
RID: 鉄道による危険物の国際運送に関する規則
LD50: 致死量 50%
LC50: 致死濃度 50%

参考文献

【1】労働安全衛生法 ウェブサイト https://www.mhlw.go.jp
【2】化学物質審査規制法(化審法)https://www.env.go.jp
【3】化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) https://www.chemicoco.env.go.jp
【4】NITE化学物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP)https://www.nite.go.jp/
【5】カメオケミカルズ公式サイト http://cameochemicals.noaa.gov/search/simple
【6】ChemIDplus、ウェブサイト http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/chemidlite.jsp
【7】ECHA - 欧州化学物質庁、ウェブサイト https://echa.europa.eu/
【8】eChemPortal - OECD 化学物質情報グローバルポータル、ウェブサイトhttp://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en
【9】ERG - 米国運輸省による緊急対応ガイドブック、ウェブサイトhttp://www.phmsa.dot.gov/hazmat/library/erg
【10】有害物質に関するドイツ GESTIS データベース、ウェブサイトhttp://www.dguv.de/ifa/gestis/gestis-stoffdatenbank/index-2.jsp
【11】HSDB - 有害物質データバンク、ウェブサイト https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/hsdb.htm
【12】IARC - 国際がん研究機関、ウェブサイト http://www.iarc.fr/
【13】IPCS - The International Chemical Safety Cards (ICSC)、ウェブサイトhttp://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.home
【14】Sigma-Aldrich、ウェブサイト https://www.sigmaaldrich.com/
免責事項:

本MSDS中の情報は指定された製品にのみ適用され、特に規定がない限り、本製品とその他の物質の混合物には適用されません。本MSDSは、製品使用者の適切な専門的なトレーニングを受けた者にのみ製品安全情報を提供します。本MSDSの使用者は、本SDSの適用性について独自に判断しなければならない。本MSDSの著者は、本MSDSの使用によるいかなる傷害にも責任を負わない。

推奨製品
トリス(2,4-ペンタンジオナト)アルミニウム(III) SDS ブチルイソシアニド SDS ベンゼンセレノール SDS パラフィン SDS ジクロロ(エチレンジアミン)白金(II) SDS 鉱油 SDS 鉱油ミスト SDS ビス(2,4-ペンタンジオナト)銅(II) SDS イソシアノ酢酸エチル SDS トリス(2,4-ペンタンジオナト)鉄(III) SDS