急性毒性
経口
GHS分類: 区分外 ラットのLD50値 (OECD TG 401) として、> 2,000 mg/kg (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on September 2016)、SIDS (2010)) との報告に基づき、区分外とした。
経皮
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固体である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固体である。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 区分外 米国のガイドライン (Federal Register 38, No. 187, § 1500.41, S. 27019, (1973)) に従ったウサギの皮膚刺激性試験 (閉塞24時間ばく露)) において、ごく軽度の刺激性 (PII (皮膚一次刺激指数) 1.1) がみられたが7日後には回復した (SIDS (2010))。本物質は皮膚刺激性なしと評価されている (SIDS (2010)) ことから、区分外とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 区分外 米国のガイドライン (OECD TG 405相当) に従ったウサギの眼刺激性試験において、角膜にごく軽度の刺激性 (眼刺激指数1.8)がみられたが3日目には消失した (SIDS (2010))。本物質は眼に対する刺激性なしと判定されている (SIDS (2010)) ことから、区分外とした。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、モルモットの皮膚感作性試験で陰性であったとの報告があるが (SIDS (2010))、詳細は不明であった。また、特殊な技法により絵画制作中に本物質にばく露された画家がパッチテストで陽性を示したとの報告があるが、特殊なケースと考えられている (SIDS (2010)) ことから、採用しなかった。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
発がん性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。本物質のヒトでの単回ばく露のデータはない。動物実験ではラットにおいて、区分2超の5,000 mg/kg の単回経口投与により、呼吸困難、無関心及び全身性の不調が認められたとの報告がある (SIDS (2010))。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
GHS分類: 分類できない ヒトに関する情報はない。 実験動物については、ラットを用いた強制経口投与による28日間反復投与毒性試験、ラット、マウスを用いた混餌による90日間反復投与毒性試験において、区分2の範囲内で影響はみられていない (SIDS (2010))。 しかし、他の経路による情報等がないことから、データ不足のため分類できないとした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。