牛脂 化学特性,用途語,生産方法
外観
白色～わずかにうすい黄色, 塊
定義
本品は、ヒツジ又はウシの脂肪組織から得られる脂肪であり、主として脂肪酸グリセリルからなる。
溶解性
本品は白色均質の塊で，わずかに特異なにおいがあり，
味は緩和である．
本品はジエチルエーテル又は石油エーテルに溶けやすく，エタノール(95)に極めて溶けにくく，水にほとんど溶けない．
本品は低温で砕くことができるが，30℃以上で軟化する．
融点：42～50℃
解説
タロー，ウシまたはヒツジの脂肪組織からレンダリング法(加熱して脂肪を融出させること。普通は間接蒸気によるドライレンダリング法を用いる)によって製造した脂肪のことで，ウシからのものをビーフタローbeef tallow(牛脂)，ヒツジからのものをマトンタローmutton tallow(羊脂)という。普通タローといえば牛脂をいう。アメリカ，カナダ，オーストラリアが著名な産地である。タローの融点は40～46℃で，脂肪酸組成はラウリン酸0.2％以下，ミリスチン酸2～8％，パルミチン酸24～37％，ステアリン酸14～29％，オレイン酸40～50％，リノール酸1～5％でヨウ素価は35～48である。
用途
食品用、石鹸原料
用途
工業用油脂原料。セッケン原料。脂肪酸及びグリセリン原料。
化粧品の成分用途
閉塞剤
純度試験
(１) 水分及び着色度 本品5.0gを水浴上で加熱して溶かす
とき，液は澄明で，水を分離析出しない．また，この液を
10mmの層として観察するとき，無色～わずかに黄色である．
(２) アルカリ 本品2.0gに水10mLを加え，水浴上で加温
して溶かし，強く振り混ぜる．冷後，分離した水液にフェノ
ールフタレイン試液1滴を加えるとき，液は無色である．
(３) 塩化物 本品1.5gにエタノール(95)30mLを加え，還
流冷却器を付け，10分間煮沸する．冷後，ろ過し，ろ液
20mLに硝酸銀のエタノール(95)溶液(1→50)5滴を加えると
き，液の混濁は次の比較液より濃くない．
比較液：0.01mol/L塩酸1.0mLにエタノール(95)を加えて
20mLとし，硝酸銀のエタノール(95)溶液(1→50)5滴を
加える．
貯法
容器 密閉容器.
使用
Beef tallow is animal fat obtained by separation from connected tissue. It consists principally of oleic and palmitic acid. It is a source of fat and is used in cake mix. It is used mostly in shortening and cooking oils.
一般的な説明
Dark yellow oily liquid with a waxy odor. Insoluble in water and less dense than water. Hence floats on water. Freezing point 35-45°F. An animal fat containing principally glycerides of oleic and stearic acids. Exact composition depends on the species and the diet of the animal from which the fat is rendered.
空気と水の反応
Insoluble in water.
反応プロフィール
BEEF TALLOW reacts with acids to liberate heat. Heat is also generated by interaction with caustic solutions. Strong oxidizing acids may cause a vigorous reaction that is sufficiently exothermic to ignite the reaction products. Flammable hydrogen is generated by mixing with alkali metals and hydrides.
健康ハザード
Hot liquid can burn eyes and skin.
牛脂 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品