急性毒性
経口
GHS分類: 区分外
ラットのLD50値 (OECD TG 401相当) として、> 10,000 mg/kg (EU-RAR (2008)、NICNAS (2012)) との報告に基づき、区分外とした。
経皮
GHS分類: 区分外
ウサギのLD50値 (OECD TG 402相当) として、> 8,000 mg/kg、> 20,000 mg/kg (NICNAS (2012)、EU-RAR (2008)) との2件の報告に基づき、区分外とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外
GHSの定義における固体である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外
GHSの定義における固体である。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 区分外
ラットのLC50値 (4時間) (OECD TG 403相当) として、> 202 mg/L (雌雄)、> 200 mg/L (雌雄) ((EU-RAR (2008)、NICNAS (2012)) との2件の報告に基づき、区分外とした。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 区分外
ウサギの皮膚刺激性試験 (OECD TG 404) で、ごく軽度の紅斑が観察されたが刺激性は陰性と結論されることから (EU-RAR (2008)、NICNAS (2012))、区分外とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 区分外
ウサギの眼刺激性試験 (OECD TG 405) で、ごく軽度の刺激性が認められたが、刺激性なしと結論されることから (EU-RAR (2008)、NICNAS (2012))、区分外とした。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 区分外
モルモットのマキシマイゼーション試験およびLLNA試験 (OECD TG 429、GLP試験) で陰性であった (EU-RAR (2008)、NICNAS (2012)) ことから、区分外とした。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 分類できない
In vivoでは、マウス骨髄細胞の小核試験で陰性 (EU-RAR (2008)、NICNAS (2012))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陰性である (EU-RAR (2008)、NICNAS (2012)、NTP DB (Access on June 2016))。以上より、ガイダンスに従い、分類できないとした。
発がん性
GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。なお、マウスに18カ月間混餌投与した結果、肝細胞がんの発生頻度の増加傾向が雌で窺われたものの、肝臓の総腫瘍発生頻度は背景データの範囲内であった (EU-RAR (2008)、NICNAS (2012))。
生殖毒性
GHS分類: 区分1B
ラットに混餌投与した二世代生殖毒性試験において、F0親動物では低用量 (150 ppm) から用量相関的な受胎率の低下、F1雌親動物の中用量 (1,500 ppm) 以上で原始卵胞数の減少が認められた。児動物ではF2の1,500 ppm以上で哺育期間中の死亡率増加がみられた (EU-RAR (2008)、NICNAS (2012))。また、発達期の神経行動学的影響として、生後10日の新生児マウスに本物質を単回経口投与し、3ヵ月齢到達時に行動検査を行った結果、低用量 (0.9 mg/kg) では活動性低下、高用量 (13.5 mg/kg) では初期の活動性低下に続き活動性亢進と自発運動性の変化が観察され、また水迷路試験で学習能低下がみられた (EU-RAR (2008)、NICNAS (2012))。以上、ラット二世代生殖毒性試験における生殖発生影響、並びに新生児マウスにおける神経行動学的影響に基づき、本項は区分1Bとした。