安全データシート

1-[N-プロピル-N-[2-(2,4,6-トリクロロフェノキシ)エチル]カルバモイル]-1H-イミダゾール

改訂日:2024-01-24版番号:1

1. 化学品及び会社情報

製品識別子

  • 製品名: 1-[N-プロピル-N-[2-(2,4,6-トリクロロフェノキシ)エチル]カルバモイル]-1H-イミダゾール
  • CB番号: CB0130169
  • CAS: 67747-09-5
  • 同義語: プロクロラズ

物質または混合物の関連する特定された用途、および推奨されない用途

  • 関連する特定用途: 窒素複素環系殺菌剤、イミダゾール系殺菌剤
  • 推奨されない用途: なし

会社ID

  • 会社名:Chemicalbook
  • 住所:北京市海淀区上地十街匯煌国際1号棟
  • 電話:400-158-6606

2. 危険有害性の要約

GHS分類

分類実施日
2006/12/18 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)
物理化学的危険性
金属腐食性物質   分類できない
有機過酸化物   分類対象外
酸化性固体   分類対象外
酸化性液体   分類対象外
水反応可燃性化学品   分類対象外
自己発熱性化学品   分類できない
自然発火性固体   分類できない
自然発火性液体   分類対象外
自己反応性化学品   分類対象外
可燃性固体   分類できない
引火性液体   分類対象外
高圧ガス   分類対象外
支燃性・酸化性ガス類   分類対象外
可燃性・引火性エアゾール   分類対象外
可燃性・引火性ガス   分類対象外
火薬類   分類対象外
健康に対する有害性
吸引性呼吸器有害性   分類できない
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)   区分2(肝臓 )
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)   区分2(神経系 副生殖器 )
生殖毒性   区分2
発がん性   区分外
生殖細胞変異原性   区分外
皮膚感作性   分類できない
呼吸器感作性   分類できない
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性   区分外
皮膚腐食性・刺激性   区分外
急性毒性(吸入:ミスト)   分類対象外
急性毒性(吸入:粉じん)   分類できない
急性毒性(吸入:蒸気)   分類できない
急性毒性(吸入:ガス)   分類対象外
急性毒性(経皮)   区分外
急性毒性(経口)   区分5
環境に対する有害性
水生環境慢性有害性   区分2
水生環境急性有害性   区分2

ラベル要素

絵表示又はシンボル
GHS07GHS09
注意喚起語
警告
危険有害性情報
長期継続的影響により水生生物に非常に強い毒性
水生生物に非常に強い毒性
れ: 肝臓
長期にわたる、または反復暴露による臓器の障害のおそ
臓器の障害のおそれ: 神経系
生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い
飲み込むと有害
注意書き
[安全対策]
使用前に取扱説明書を入手すること。
すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
粉じん、煙、ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
環境への放出を避けること。
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。
取扱い後は手や顔をよく洗うこと。
保護手袋、保護衣、保護面を着用すること。
[応急措置]
飲み込んだ場合:気分が悪い時は、医師に連絡すること。口をすすぐこと。
暴露または暴露の懸念がある場合:医師に連絡すること。
漏出物を回収すること。
[保管]
施錠して保管すること。
[廃棄]
内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託す
ること。

3. 組成及び成分情報

  • 化学物質/混合物の区別: : 化学物質
  • 化学名又は一般名: : プロクロラズ
  • 濃度又は濃度範囲: : >98.0%(HPLC)(N)
  • CAS RN: : 67747-09-5
  • 化学式: : C15H16Cl3N3O2
  • 官報公示整理番号 化審法: : 該当なし
  • 官報公示整理番号 安衛法: : 8-(2)-1421

4. 応急措置

吸入した場合:

ること。
空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。医師に連絡す

皮膚に付着した場合:

洗うこと。医師に連絡すること。
直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。多量の水と石鹸で

目に入った場合:

て洗うこと。医師に連絡すること。
水で数分間注意深く洗うこと。コンタクトレンズを容易にはずせる場合は外し

飲み込んだ場合:

医師に連絡すること。口をすすぐこと。

応急措置をする者の保護:

救助者はゴム手袋、密閉ゴーグルなどの保護具を着用する。

5. 火災時の措置

適切な消火剤:

粉末, 泡, 水噴霧, 二酸化炭素

火災時の特定危険有害性:

燃焼や高温により分解し、有毒なヒュームを発生する恐れがあるので注意する。

特有の消火方法:

消火作業は、風上から行い、周囲の状況に応じた適切な消火方法を用いる。関係者以外は安全な場所に退去させる。周辺火災時、移動可能な容器は、速やかに安全な場所に移す。

消火を行う者の保護:

消火作業の際は、必ず保護具を着用する。

6. 漏出時の措置

人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置:

る。
漏出した場所の周辺に、ロープを張るなどして関係者以外の立入りを禁止す
漏出場所の風上から作業し、風下の人を退避させる。
個人用保護具を着用する。

環境に対する注意事項:

環境への悪影響が懸念されるため、河川等へ排出されないよう注意する。

封じ込め及び浄化の方法及び機材:

付着物、回収物などは、関係法規に基づき速やかに処分する。
粉塵の飛散に注意しながら掃き集め、密閉容器に回収する。

7. 取扱い及び保管上の注意

取扱い

技術的対策:
取扱いは換気のよい場所で行う。適切な保護具を着用する。粉塵が飛散しないように注意する。取扱い後は手や顔などをよく洗う。
注意事項:
できれば、密閉系で取扱う。粉塵やエアゾールが発生する場合には、局所排気を用いる。
安全取扱い注意事項:
あらゆる接触を避ける。

保管

適切な保管条件:
容器を密栓して冷蔵庫に保管する。施錠して保管する。酸化剤などの混触危険物質から離して保管する。
避けるべき保管条件:
安全な容器包装材料:
法令の定めるところに従う。

8. ばく露防止及び保護措置

設備対策:

密閉化した設備又は局所排気装置を設ける。取扱い場所の近くに洗眼及び身体洗浄用の設備を設ける。

管理濃度:

設定されていない。

保護具

呼吸用保護具:
防塵・防毒マスク、自給式呼吸器、送気マスク等。
手の保護具:
不浸透性の手袋。
眼、顔面の保護具:
保護眼鏡(ゴーグル型)。状況に応じ保護面。
皮膚及び身体の保護具:
不浸透性の保護衣。状況に応じ、保護長靴。

9. 物理的及び化学的性質

物理的状態

形状
固体
データなし
臭い
データなし
pH
データなし

融点・凝固点

38.5~41.0℃ : 農薬登録申請資料

沸点、初留点及び沸騰範囲

208~210℃ (0.2mmHg) : NITE総合検索 (Access on Oct. 2008)

引火点

160℃ (閉鎖系) : NITE総合検索 (Access on Oct. 2008)

自然発火温度

データなし

燃焼性(固体、ガス)

データなし

爆発範囲

データなし

蒸気圧

5.7E-10mmHg (20℃) : NITE総合検索 (Access on Oct. 2008)

蒸気密度

データなし

蒸発速度(酢酸ブチル=1)

データなし

比重(密度)

データなし

溶解度

水 : 0.0055g/L : NITE総合検索 (Access on Oct. 2008)

オクタノール・水分配係数

log Pow=4.1 : PHYSPROP Database (2005)

分解温度

データなし

粘度

データなし

粉じん爆発下限濃度

データなし

最小発火エネルギー

データなし

体積抵抗率(導電率)

データなし

10. 安定性及び反応性

反応性:

情報なし

化学的安定性:

適切な条件下においては安定。

危険有害反応可能性:

特別な反応性は報告されていない。

避けるべき条件:

情報なし

混触危険物質:

酸化剤

危険有害な分解生成物:

二酸化炭素, 一酸化炭素, 窒素酸化物, 塩化水素

11. 有害性情報

急性毒性

経口
ラットを用いた経口投与試験でのLD50=2655mg/kg(農薬登録申請資料(1996))に基づき、区分5とした。
経皮
ラットを用いた経皮投与試験でのLD50>5,000mg/kg(農薬登録申請資料(1996))に基づき、区分外とした。
吸入
吸入(粉じん):   ラットを用いた吸入ばく露試験でのLC50>2.16mg/L(4時間換算)(農薬登録申請資料(1996))のデータはあるが、区分を特定できないため、分類できないとした。
吸入(蒸気):   データなし
吸入(ガス):   GHSの定義による固体であるため、ガスでの吸入は考えられず、分類対象外とした。

皮膚腐食性・刺激性

ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、刺激性無しであった(農薬登録申請資料(1996))ことから、区分外とした。

眼に対する重篤な損傷・刺激性

ウサギでの眼刺激性試験において、ばく露直後に軽度な刺激性が見られたが、24時間後には消失している(農薬登録申請資料(1996))ことから、区分外とした。

呼吸器感作性又は皮膚感作性

呼吸器感作性:データなし 皮膚感作性:データ不足のため分類できない

生殖細胞変異原性

細菌を用いた復帰変異試験、in vitro遺伝子修復試験、in vitro染色体異常試験、マウスリンパ腫細胞を用いた遺伝子突然変異試験、in vitro不定期DNA合成試験、マウスを用いたin vivo小核試験、マウスを用いた優性致死試験の全て陰性であった(農薬登録申請資料(2003))ことから、区分外とした。

発がん性

EPA (1997) でCに分類されていることから、区分外とした。

生殖毒性

ラット2世代繁殖試験において、親動物に体重増加抑制等の影響が見られる用量で「出生時死亡率の増加を伴い出生児数の減少」、「生後生存率の低下」が見られた。ラット催奇形性試験においても、親動物に影響が見られる用量で「仔動物の胸骨/椎弓の骨化不全」、「生存胎児数の減少/死亡胎児数の増加傾向」が見られた(農薬登録申請資料(2003))ことから、区分2とした。

特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)

実験動物については、「中枢神経抑制、円背姿勢、流涎の増加、体温低下、運動失調、遅呼吸、流涙、振戦、けいれん」(JMPR (2001))、「前立腺、精嚢、カウパー腺、副腺への影響」(RTECS (2006))等の記述があることから、神経系、副生殖器が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、副生殖器への影響が区分1、神経系への影響が区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられたが、副生殖器への影響の引用文献がPriority 2であるため、どちらの影響も区分2とした。 以上より、分類は区分2(神経系、副生殖器)とした。

特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)

動物試験において、「小葉周辺性肝細胞脂肪化」、「肝門脈周囲の空胞化」、「肝細胞内脂肪滴の増加」等が見られている(農薬登録申請資料(1996))ことから、肝臓が標的と考えられた。これらの影響は区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられたことから、区分2(肝臓)とした。

吸引性呼吸器有害性

データなし

12. 環境影響情報

生態毒性:

魚類:
情報なし
甲殻類:
48h EC50:3.008 mg/L (Daphnia magna)
藻類:
24h EC50:0.60 mg/L (Chlorella sorokiniana)

残留性・分解性:

情報なし

生体蓄積性(BCF):

情報なし

土壌中の移動性

オクタノール/水分配係数:
4.1
土壌吸着係数(Koc):
情報なし
ヘンリー定数(PaM 3/mol):
情報なし

オゾン層への有害性:

情報なし

13. 廃棄上の注意

処理施設がないなどの理由で廃棄できない場合は、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託する。
空容器を処分する時は、内容物を完全に除去した後に行う。
却炉で焼却する。
焼却処理する場合には、可燃性溶剤に溶解または混合した後、アフターバーナー及びスクラバーを備えた焼
地方条例や国内規制に従う。
適切な保護具を着用する。

14. 輸送上の注意

国連番号:

3077

品名(国連輸送名):

Environmentally hazardous substance, solid, n.o.s.

国連分類:

クラス9(その他の有害物件)

容器等級:

海洋汚染物質:

Y

輸送の特定の安全対策及び条件:

積み込み、荷崩れの防止を確実に行い、法令の定めるところに従う。
運搬に際しては容器に漏れのないことを確かめ、転倒、落下、損傷のないように

15. 適用法令

化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)

第2種指定化学物質(法第2条第3項、施行令第2条別表第2)(政令番号:2-64)

16. その他の情報

略語と頭字語

TWA: 時間加重平均
STEL: 短期暴露限度
RID: 鉄道による危険物の国際運送に関する規則
LD50: 致死量 50%
LC50: 致死濃度 50%
IMDG: 国際海上危険物
IATA:国際航空運送協会
EC50: 有効濃度 50%
CAS: ケミカルアブストラクトサービス
ADR: 道路による危険物の国際輸送に関する欧州協定

参考文献

【1】労働安全衛生法 ウェブサイト https://www.mhlw.go.jp
【2】化学物質審査規制法(化審法)https://www.env.go.jp
【3】化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) https://www.chemicoco.env.go.jp
【4】NITE化学物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP)https://www.nite.go.jp/
【5】カメオケミカルズ公式サイト http://cameochemicals.noaa.gov/search/simple
【6】ChemIDplus、ウェブサイト http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/chemidlite.jsp
【7】ECHA - 欧州化学物質庁、ウェブサイト https://echa.europa.eu/
【8】eChemPortal - OECD 化学物質情報グローバルポータル、ウェブサイトhttp://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en
【9】ERG - 米国運輸省による緊急対応ガイドブック、ウェブサイトhttp://www.phmsa.dot.gov/hazmat/library/erg
【10】有害物質に関するドイツ GESTIS データベース、ウェブサイトhttp://www.dguv.de/ifa/gestis/gestis-stoffdatenbank/index-2.jsp
【11】HSDB - 有害物質データバンク、ウェブサイト https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/hsdb.htm
【12】IARC - 国際がん研究機関、ウェブサイト http://www.iarc.fr/
【13】IPCS - The International Chemical Safety Cards (ICSC)、ウェブサイトhttp://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.home
【14】Sigma-Aldrich、ウェブサイト https://www.sigmaaldrich.com/
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