アミノこはく酸 化学特性,用途語,生産方法
定義
本品は、次の化学式で表されるアミノ酸である。
性質
aminosuccinic acid.C4H7NO4(133.10).HOOCCH2CH(NH2)COOH.アミノこはく酸,略号AspまたはD.酸性α-アミノ酸の一つ.タンパク質の構成成分として,また遊離の形で自然界に広く存在する.L-アスパラギン酸は発酵法,穀物タンパク質の加水分解物からイオン交換,銅塩法などにより単離される.D,L-アスパラギン酸はアスパラギンの加水分解,フマル酸やオキサロ酢酸とアンモニアから合成される.L-アスパラギン酸は斜方晶系小板状,棒状結晶.融点270~271 ℃.[α]24D-24.6°(6 mol L-1 塩酸),pKa1 1.88,pKa2 3.65,pKa3 9.60.弱い苦味がある.酸やアルカリに易溶,有機溶媒に不溶.必須アミノ酸ではない.
森北出版「化学辞典(第2版)
生理作用
アミノ酸の一種で、野菜のアスパラガスから発見されたことから、この名前がつきました。スタミナドリンクの有効成分として用いられていることからもわかるとおり、その働きのなかでもいちばん注目されるのが、体のスタミナをつけ、疲労に対する抵抗力を高める作用。スポーツ選手がアスパラギン酸を摂取すると、スタミナが増すことがわかっています。アスパラギン酸には、エネルギーや窒素(ちっそ)の代謝(たいしゃ)を高める、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどのミネラルをスムーズに全身へ運ぶといった作用があります。アミノこはく酸,この作用によって、素早い疲労回復をうながし、体の活力を増す効果を発揮するのです。また、尿の合成促進もアスパラギン酸のもつ、重要な働きの1つにあげられます。通常、たんぱく質に含まれる窒素から生成されるアンモニアは、体の中で循環器系に入ると中枢神経に悪影響をおよぼします。アスパラギン酸は尿の合成を促進することで、体外へのアンモニアの排出をうながし、中枢神経をまもるのに役立つのです。アスパラギン酸を含む食品は、アスパラガスばかりではありません。豆類、とくにモヤシのように発芽しはじめたものをはじめとして、ナッツ類やモモ、ナシなどの果実類、牛肉、豚肉、鶏肉などにも多く含まれています。肉とアスパラガス、もしくはモヤシの炒(いた)めものなどは、アスパラギン酸の摂取にもってこいの料理といえるでしょう。
解説
アスパラギン酸, α(アルファ)-アミノ酸の一つ。遊離の状態では普通L-アスパラギン酸として、動物にも植物にも存在するが、とくにサトウキビの若いものとサトウダイコンの糖蜜(とうみつ)に多い。L-アスパラギン酸はタンパク質の構成成分としても存在する。D-アスパラギン酸はポリペプチド系の抗生物質バシトラシンの構成成分として含まれている。アスパラギンの加水分解によって得られる。人間にとっては非必須(ひひっす)アミノ酸である。生体内ではTCA回路とオルニチン回路の両方に連結する代謝上重要なアミノ酸である。すなわちTCA回路には、アミノ基転移反応によってオキサロ酢酸、あるいは脱アミノ反応によってフマル酸を生じてつながる。とくにオキサロ酢酸とアスパラギン酸のアミノ基転移反応による相互転換は、多くの細胞中で重要な代謝経路を占めている。オルニチン回路ではアルギニン生成に関与している。また核酸の構成成分であるプリン、ピリミジンの前駆体となる。そのほか補酵素Aの前駆体となり、アラニンの生合成や、さらに微生物においてリジン、スレオニン(トレオニン)、メチオニンなどのアミノ酸の生合成にもあずかっている。分子量133.10。無色斜方板状晶。分解点271℃。水に比較的溶けにくく、アルコールには溶けず、酸、アルカリには溶ける。[降旗千恵]
化粧品の成分用途
ヘアコンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤
使用
aspartic acid is an amino acid used to enhance skin smoothness. It is usually present in products for dry skin. Aspartic acid is a nonessential amino acid naturally occurring in animals, plants, sugarcane, sugar beets, and molasses. A synthetic version is more commonly used for commercial applications.
アミノこはく酸 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品