カナマイシン硫酸塩 化学特性,用途語,生産方法
外観
白色〜わずかにうすい黄色, 結晶〜粉末又は塊
溶解性
水に極めて溶けやすく、エタノールまたはエーテルにほとんど溶けない。
用途
細胞生物学研究用。
用途
薬剤耐性因子の研究、培養液添加剤。
確認試験
(1) 本品及びカナマイシン一硫酸塩標準品20mgずつを水
1mLに溶かし,試料溶液及び標準溶液とする.これらの液
につき,薄層クロマトグラフィーにより試験を行う.
試料溶液及び標準溶液5μLずつを薄層クロマトグラフィー用
シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする.次にク
ロロホルム/アンモニア水(28)/メタノール混液(2:1:1)
を展開溶媒として約10cm展開した後,薄層板を風乾する.
これに0.2%ニンヒドリン・水飽和1-ブタノール試液を均等
に噴霧した後,100℃で10分間加熱するとき,試料溶液から
得た主スポット及び標準溶液から得たスポットは紫褐色を呈
し,それらのR f値は等しい.
(2) 本品の水溶液(1→10)は硫酸塩の定性反応(1)を
呈する.
定量法
次の条件に従い,抗生物質の微生物学的力価試験法
の円筒平板法により試験を行う.
(ⅰ) 試験菌 Bacillus subtilis ATCC 6633を用いる.
(ⅱ) 培地 培地(1)の1)のⅰを用いる.ただし,滅菌後の
pHは7.8~8.0とする.
(ⅲ) 標準溶液 カナマイシン一硫酸塩標準品を乾燥し,そ
の約20mg(力価)に対応する量を精密に量り,薄めたpH6.0
のリン酸塩緩衝液(1→2)に溶かして正確に50mLとし,標準
原液とする.標準原液は5~15℃に保存し,30日以内に使用
する.用時,標準原液適量を正確に量り,pH8.0の0.1mol/L
リン酸塩緩衝液を加えて1mL中に20μg(力価)及び5μg(力価)
を含む液を調製し,高濃度標準溶液及び低濃度標準溶液とす
る.
(ⅳ) 試料溶液 本品約20mg(力価)に対応する量を精密に量
り,水に溶かして正確に50mLとする.この液適量を正確に
量り,pH8.0の0.1mol/Lリン酸塩緩衝液を加えて1mL中に
20μg(力価)及び5μg(力価)を含む液を調製し,高濃度試料溶
液及び低濃度試料溶液とする.
純度試験
(1) 溶状 本品1.5gを水5mLに溶かすとき,液は無色~
微黄色澄明である.
(2) 重金属 本品1.0gをとり,第4法により操作し,
試験を行う.比較液には鉛標準液3.0mLを加える(30ppm以
下).
(3) ヒ素 本品2.0gをとり,第3法により検液を調
製し,試験を行う(1ppm以下).
(4) 類縁物質 本品0.30gを水に溶かして正確に10mLと
し,試料溶液とする.別にカナマイシン一硫酸塩標準品
9.0mgを水に溶かして正確に10mLとし,標準溶液とする.
これらの液につき,薄層クロマトグラフィーにより
試験を行う.試料溶液及び標準溶液1μLずつを薄層クロマト
グラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポット
する.次にリン酸二水素カリウム溶液(3→40)を展開溶媒と
して約10cm展開した後,薄層板を風乾する.これにニンヒ
ドリンの1-ブタノール溶液(1→100)を均等に噴霧した後,
110℃で10分間加熱するとき,試料溶液から得た主スポット
以外のスポットは,標準溶液から得たスポットより濃くない.
貯法
容器 気密容器.
乾燥減量
5.0%以下(0.5g,減圧・0.67kPa以下,60℃,
3時間).
使用上の注意
安定性溶液は非常に安定であり、通常の保存条件(5℃)では、溶解後2日は力価に問題がない。
使用
Antibacterial Kantrex (Apothecon).
brand name
Klebcil (King).
カナマイシン硫酸塩 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品