カルモナムナトリウム 化学特性,用途語,生産方法
外観
本品は白色~帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末である.
本品は水に溶けやすく,ホルムアミドにやや溶けやすく,
メタノールに極めて溶けにくく,エタノール(99.5)又は酢酸
(100)にほとんど溶けない.
効能
抗生物質, 細胞壁合成阻害薬
確認試験
(1) 本品の水溶液(3→100000)につき,紫外可視吸光度測
定法により吸収スペクトルを測定し,本品のスペク
トルと本品の参照スペクトル又はカルモナムナトリウム標準
品について同様に操作して得られたスペクトルを比較すると
き,両者のスペクトルは同一波長のところに同様の強度の吸
収を認める.
(2) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭
化カリウム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと本
品の参照スペクトル又はカルモナムナトリウム標準品のスペ
クトルを比較するとき,両者のスペクトルは同一波数のとこ
ろに同様の強度の吸収を認める.
(3) 本品の核磁気共鳴スペクトル測定用重水溶液(1→10)
につき,核磁気共鳴スペクトル測定用3-トリメチルシリル
プロピオン酸ナトリウム-d4を内部基準物質として核磁気共
鳴スペクトル測定法により1Hを測定するとき,δ
5.5ppm付近に二重線のシグナルAを,δ7.0ppm付近に単一
線のシグナルBを示し,各シグナルの面積強度比A:Bはほ
ぼ1:1である.
(4) 本品はナトリウム塩の定性反応(1)を呈する.
定量法
本品及びカルモナムナトリウム標準品約40mg(力価)
に対応する量を精密に量り,それぞれを移動相に溶かして正
確に20mLとする.この液5mLずつを正確に量り,それぞれ
に内標準溶液5mLを正確に加え,移動相を加えて25mLとし,
試料溶液及び標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10μL
につき,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により
試験を行い,内標準物質のピーク面積に対するカルモナムの
ピーク面積の比QT及びQSを求める.
カルモナム(C12H14N6O10S2)の量[μg(力価)]
=MS × QT/QS × 1000
MS:カルモナムナトリウム標準品の秤取量[mg(力価)]
内標準溶液 レソルシノールの移動相溶液(9→1000)
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254nm)
カラム:内径4mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの
液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリ
カゲルを充てんする.
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:硫酸アンモニウム溶液(1→10000)/メタノー
ル/酢酸(100)混液(97:2:1)
流量:カルモナムの保持時間が約10分になるように調
整する.
システム適合性
システムの性能:標準溶液10μLにつき,上記の条件で
操作するとき,内標準物質,カルモナムの順に溶出し,
その分離度は2.5以上である.
システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件
で試験を6回繰り返すとき,内標準物質のピーク面積
に対するカルモナムのピーク面積の比の相対標準偏差
は1.0%以下である.
貯法
保存条件 遮光して保存する.
容器 密封容器.
使用
Carumonam Disodium Salt is a monobactam antibiotic.
定義
ChEBI: The disodium salt of carumonam.
カルモナムナトリウム 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品